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質屋とカードローンの違い ~ どちらがお得か、金利、返済方法など違いを検証

すぐにお金を借りたい場合、カードローンがまず頭に思い浮かぶでしょうが、質屋も忘れてはいけません。

質屋とカードローンには違いがあり、違いを知ることで上手に使い分けができます。

このページでは、質屋とカードローンの違いを、申し込み、審査、借入、返済などの観点から、徹底的に比較します。

 

質屋とカードローンどちらがおすすめ?


質屋とカードローンの違いから「どちらを利用した方がいいのか」が、一番知りたいところです。それは場合によるので、どんな人がどちらを利用した方がいいのかを先に簡単に説明します。

質屋を利用した方が良い方

高級ブランド品など高価な品物を持っている方は、質屋でお金を借りた方が手っ取り早いです。

また、金融事故を起こして審査が不安な人も、質屋ならば関係ありません。さらに、未成年者も、質屋ならば借入できる可能性があります。

返済のし忘れが多い人、返済したくない人も、特に返済日や返済額が決められておらず、遅延損害金も督促もない質屋がおすすめです。
 

カードローンを利用した方が良い方

一方、利息をできればなるべく支払いたくない人は、質屋の3分の1程度の金利で済むカードローンがいいでしょう。

近くに業者のお店がない人も、ネットや電話で申込や借り入れ、返済ができる、利便性の高いカードローンがいいでしょう。

そして、金目のものがない人も、無担保融資をするカードローンがおすすめです。

このように、同じお金を貸す業者であるカードローンと質屋も、かなりの違いがみられます。

違いを知ることで、よりお得にお金を借りることができるため、各項目で詳細に説明します。

 

そもそも質屋とは?カードローンとは?


質屋とカードローンの違いを説明する前に、まずはそもそも質屋とは何か、カードローンとは何かについて説明しましょう。
 

質屋は担保を預かってお金を貸す

今は、高級ブランド品の買取や査定のイメージが強い質屋ですが、そもそも質屋とは、品物(質草)を担保にお金の融資を行なう貸金業者の一種です。

お金を借りるには質草が必要であり、質草の価値に応じてお金が融資されます。融資金と利息を完済すれば質草が返却されますが、返済義務はありません。
 

カードローンは無担保でお金を貸す

一方のカードローンですが、信販会社や消費者金融だけでなく、最近では銀行や信用金庫などの金融機関も積極的にカードローン事業を展開しています。

カードローンは担保も保証人も必要なく、審査をしてお金の融資をしてくれますが、借りたお金は利息と共に完済しなければなりません。

 

申し込みについて


ここでは、融資の申し込みに関する違いを見ていきましょう。
 

年齢制限の違い

融資の申し込みができる年齢ですが、カードローンは20歳以上が申し込めるのに対して、質屋は18歳以上が申し込み可能です。
 

貸し倒れのリスクを恐れるカードローンは、未成年を嫌う

民法によって、未成年(20歳未満)の契約に関しては、これを一方に打ち切ることができる決まりとなっています。そのため、貸し倒れを恐れるカードローンは、20歳以上を申込可能年齢としています。

学生向けのローンの一部は、20歳未満でも申し込みが可能ですが、業者数や融資額は決して多くありません。

銀行や信用金庫のカードローンの場合、20歳以上の条件を満たしていても、学生の場合は申込不可としているところが多いです。

学生は継続安定収入が望めないため、貸し倒れのリスクがあるからです。
 

質草がある質屋は、未成年にも融資

一方の質屋に対しても、前述の民法の規定は適用されます。

ただし、カードローンが保証人も担保も設定しないのに対して、質屋は担保となる「質草」を設定します。

利用者が返済不能に陥っても、質屋としては質草の所有権を自らに移す「質流れ」をすればいいので、カードローンほど貸し倒れのリスクは高くありません。

18歳以上でも、原則として高校生には融資をしない質屋ですが、社会人の未成年に対しては融資に問題はありません。
 

年齢以外の申込条件の違い

年齢以外にも、カードローンには申込条件がありますが、質屋には年齢以外の申込条件はありません。
 

年収、雇用形態など様々な条件が付くカードローンも

特に、低金利で高額融資のカードローンは、年齢以外にも「年収」「雇用形態」「勤続年数」「居住年数」など、様々な条件が付帯してきます。

その他の条件
  • 年収
  • 雇用形態
  • 勤続年数
  • 居住年数

 
地方銀行のカードローンでは、「自行の銀行口座を開設していること」「自行の営業エリア内に住んでいるか勤めていること」を条件にしている場合も多いです。

地方銀行のその他の条件
  • 自行の銀行口座を開設していること
  • 自行の営業エリア内に住んでいるか勤めていること

 

申込方法の違い

申し込み方法についてですが、カードローンは様々な申込方法が用意されているのに対して、質屋の申し込み方法は来店のみです。
 

電話、ネット、無人契約機など、様々な申込方法を揃えるカードローン

業者によって異なりますが、カードローンには申込方法に関する規定が特にありませんので、様々な申込方法を用意しています。主なカードローン業者の申込方法を、以下の表で比較しましょう。

カードローン業者の申込方法
業者名 来店 電話 ネット 契約機 郵送
アコム
プロミス
三菱UFJ銀行 × ×
三井住友銀行 × ×
楽天銀行 × × × ×
ジャックス × × ×

サービスや利便性に提供のある消費者金融系は、最も多くの申込方法を取り揃えています。

メガバンク系が続き、ネット銀行系や信販系は申し込み方法が限定されますが、遠方に住んでいる方でも申し込めるように、ネット申込を可能にしているカードローン業者がほとんどです。
 

質屋は来店のみ

一方の質屋の申し込みは、来店のみです。これは、質屋を管轄する「質屋営業法」によるものです。

質屋営業法では、質屋営業を行なう場所ごとに、その場所を管轄する都道府県の公安委員会に許可を受けなければなりません。

そして、許可を受けた場所以外での質屋営業も禁止されているため、営業エリア外からの電話やネットによる申込は受け付けられません

「質大黒屋」などでは、質草の査定をネットで行なっていますが、それでも正式な質入れの際には、質草を持って本人が来店する必要があります。郵送で質草を送って質入れをすることはできません。
 

担保の違い

融資申込の際に担保が必要かどうかについてですが、カードローンは担保を必要としないのに対して、質屋は担保を必要とします。
 

審査スピードを重視してカードローンは担保なし

銀行の住宅ローンは購入予定の住宅、マイカーローンは購入予定の車を担保としていますが、同じローン商品でもカードローンは担保を必要としません。

担保を設定しようとなると、担保価値の算定などに時間がかかってしまいます。

カードローンはすぐに融資を受けたい人が多く申し込むため、スピード重視のカードローンでは担保を取らないのです。
 

質屋は担保が絶対に必要

一方の質屋は、担保が絶対に必要です。質屋は質入れの他に買取も行なっていますが、いずれにせよ品物を持って行かないといけません。
 

審査について


ここでは、融資審査に関する違いを見ていきましょう。
 

審査時間の違い

審査時間についてですが、平均すると質屋の方が審査時間は短いです。
 

カードローンの審査時間は最短30分だが

主なカードローン業者の審査時間を、表で比較してみましょう。

業者名 最短審査時間
アコム 30分
プロミス 30分
銀行のカードローン 翌営業日~1週間

特にスピードを重視している消費者金融系では、最短30分で審査結果の回答が得られるケースも珍しくありません。

しかし、それ以外のカードローンでは審査時間がかかる傾向があり、申し込んだその日のうちに審査結果が分からないのも普通です。
 

質屋は15分~30分程度

一方の質屋については、持ち込んだ品物の査定のみです。早ければ数分で終わりますし、時間がかかったとしても1時間以内で査定は終了します。

平均では15分~30分見ていただければOKで、査定が翌日までかかるなんてことはありません。
 

信用情報の違い

審査の際には「信用情報」も大きな判断材料です。

信用情報とは、個人のお金の借入や返済などの情報を記録したもので、信用情報機関という第三者機関によって管理されています。

融資申し込みを受けた業者は、信用情報機関に申込者の信用情報の開示請求を行ない、開示された信用情報を参考にします。

信用情報が存在するのはカードローンのみで、質屋には信用情報がありません。
 

カードローンの信用情報は共有されている

信用情報機関の信用情報は、信用情報機関に登録しているカードローン業者ならば、申込者から融資申し込みがあった場合に限って、閲覧することができます。

さらに、信用情報には金融事故情報(長期延滞、債務整理など)も記録されており、金融事故情報は信用情報機関の垣根を超えて、情報共有されます。
 

質屋は業者独自のリストのみ

一方の質屋は、業者の垣根を超えた情報リストというのは存在しません。あるとすれば、業者独自の顧客リストくらいです。

そもそも、質屋にとって重要なのは人となりではなく、持ち込まれる品物の方です。

カードローンでは金融事故を起こすと信用情報にブラックリスト登録されてしまいますが、質屋で質流れをしてもマイナス情報にはなりません。
 

在籍確認の違い

「在籍確認」という審査もあります。申込書に記載された勤務先に本当に在籍しているかを確認することを、在籍確認と呼びます。カードローンでは在籍確認が不可欠ですが、質屋には在籍確認がありません。
 

勤務先の証明は返済能力を確認する上でも重要

カードローンにとって在籍確認とは、返済能力を証明する上でも非常に重要な審査です。

在籍確認は、原則として電話で行ないますが、申込者本人が出なくても在籍確認は可能です。

しかし、在籍確認が済まないと審査は完了せず、いつまでたっても審査結果の連絡が来ません。

電話での在籍確認ではなく、書面での在籍確認などにすることが可能なカードローン業者もありますが、在籍確認自体を省略することはできません。
 

質屋は在籍確認の必要がない

一方の質屋は、在籍確認をする必要がありません。そもそも、質草があるので返済能力の証明は必要ありませんし、在籍確認の電話が面倒です。

 

金利について


お金を借りるからには金利を避けて通ることができませんので、ここでは金利・利息についての違いを見ていきましょう。
 

質屋の方が高金利

金利の数字についてですが、質屋の方が明らかに高金利です。カードローンと質屋で金利を比較してみましょう。

質屋では月利(月に発生する利率)表示が一般的ですが、カードローンに合わせてここでは年利(年に発生する利率)表示に変換して比較します。10万円を融資してもらった際の金利を比較してみます。

業種 業者名 金利(実質年率)
質屋 質大黒屋東京駅前店 60%
質屋 ぜに屋本店 48%
質屋 東京ブランド新宿本店 60%
カードローン アコム 18%
カードローン 三井住友銀行カードローン 14.50%
カードローン ジャックス「プレミアビアージュ」 18%

カードローン業者内、質屋内で多少の違いはありますが、平均してみると、質屋の方がカードローンよりも3倍以上の高金利となっています。
 

カードローンは「出資法」「利息制限法」により年20%未満

銀行、信販会社、消費者金融にかかわらず、無担保でお金を貸す業者は「出資法」「利息制限法」の適用を受けます。

これらの法律により、貸出金利の上限は20%と決められているのです。
 

質屋は「質屋営業法」により年109.5%の高金利融資が可能

一方の質屋は、「出資法」「利息制限法」ではなく、「質屋営業法」の適用を受けます。

質屋営業法には利息に関する規定もあり、月利9%(年利109.5%)までの高金利融資が可能となっています。

これには、以下のような理由が挙げられます。

質屋が高金利にできる理由
  • 質屋が短期間融資を想定しているため、高金利融資でも返済に窮する可能性が少ない
  • 質草保管の設備に手間やお金がかかる
  • 返済不能になれば質流れもできる

ただし、実際の質屋で年利109.5%の高金利融資をしている業者はほぼ皆無です。

ほとんどの質屋では、年利60%程度が相場となっています。
 

利息の違い

借入金額と金利によって発生利息が決まりますが、その計算方法もカードローンは「日割り計算」、質屋は「満月計算」または「満月計算」と異なります。

それぞれの計算方法は、以下のようになります。

日割り計算 1日単位で計算する方法
暦月計算 質入れ月の月末をもって「1か月」とする計算方法
満月計算 質入れ日から1か月後の同日をもって「1か月」とする計算方法
それぞれの計算方法で利息を比較

上記の説明だけでは分かりにくいので、実際に以下の条件で計算をして比較してみましょう。

  • 金利:月利5%(年60%)
  • 借入金:10万円
  • 借入日:2月15日
  • 完済日:3月15日

 
【1】満月計算の場合
満月計算では「1か月分の利息」で済みますので、利息は以下のような計算式となります。

10万円×0.05=5000円
 
【2】暦月計算の場合
暦月計算では「2か月分の利息」が発生しますので、利息は以下のような計算式となります。

10万円×0.05×2か月=1万円
 
【3】日割り計算の場合
日割り計算では借入翌日の2月16日~3月15日の「28日分の利息」が発生しますので、利息は以下のような計算となります。

10万円×0.6÷365日×28日=約4602円

最近では満月計算や日割り計算を採用する質屋も増えてきましたが、昔ながらの質屋では暦月計算をしているところもあり、利息がかさむ傾向にあります。
 

借入について


借入方法や借入可能な金額などについて、ここでは見ていきましょう。
 

融資スピードの違い

質屋は査定が終わればすぐにお金を融資してくれますが、カードローンは審査を通過してもすぐにお金を貸してくれるわけではありません。
 

融資までに時間がかかる銀行のカードローン

消費者金融のカードローンの審査自体は、最短で30分ほどで終了します。そして、自動契約機やカードレス契約によって即日融資が可能です。

しかし、消費者金融よりも低金利な銀行発行のカードローンは審査やそこから融資までに時間がかかることが多いです。

銀行発行のカードローンの即日融資を阻んでいるのは、以下のような要因です。

カードローンの即日融資が難しい理由
  • 郵送による契約書類のやり取りに時間がかかる
  • 銀行休業日、営業時間外は来店契約ができない
  • 振込融資を依頼しても、銀行休業日、営業時間外には振込が反映されない
  • ローンカードの郵送に時間がかかる

特に地方銀行のカードローンは、銀行休業日を挟んでしまうと融資までの時間が大幅に延びてしまうので、平日の午前中に申し込むことが、融資までの時間を短くするポイントです。
 

返済方法の違い

カードローンでは多彩な借入方法を用意しているのに対して、質屋では来店での借入が基本です。
 

カードローンごとの借入方法を比較

カードローンごとに、可能な借入方法を比較してみましょう。

業者名 ATM 電話振込 ネット振込 来店 その他
アコム ショッピング(クレカ)
プロミス プリカへのチャージ
三菱UFJ銀行 × なし
三井住友銀行 × 自動融資
楽天銀行 × なし
ジャックス × × なし

自社ATMだけでなく、提携金融機関ATMやコンビニATMでも借入が可能です。

特に地方銀行のカードローンの中には、口座の残高が不足した際の自動融資機能を備えたカードローンが多いです。
 

質屋の借入方法は来店

一方の質屋は、営業地以外で質屋営業をしてはいけない決まりとなっています。ATMや振込による融資は行っておらず、来店融資のみです。
 

借りれる額の上限

借入可能金額(限度額)は、カードローンの場合は事前に極度額が決まっており、審査の上で決定されます。

一方の質屋は、質草の価値次第で借入可能な金額はいくらでも増やせます
 

カードローンの限度額にも法律の規定が

主なカードローン業者の限度額は上限が500万円~800万円程度が多いです。

カードローンの場合、設定される限度額が多ければ多いほど、適用される金利は低くなるので、限度額は多い方が望ましいです。

しかし、ノンバンク系(信販会社、消費者金融など)カードローンに適用されるのが、「貸金業法」という法律です。

貸金業法ではカードローンの限度額についても「総量規制」という決まりが設けられています。

年収の3分の1以上のお金を貸し付けることは、貸金業者にはできません。自社単独ではなく、他社との合計で年収の3分の1以上ですので、注意してください。

また、貸金業法では、1社で50万円以上の借入、他社も含めて100万円以上の借入を希望する場合には、収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)の提出が求められます。

銀行カードローンにはそのような規定はありませんが、最近では自主的に、年収に応じた限度額の制限、限度額に応じた収入証明書類の提出を求めるところが増えています。
 

質屋は質草次第

質屋の金利も、借入金額が多いほど低くなりますが、カードローンの限度額は実際に借りなくても低い金利が適用されないのに対して、質屋の金利は実際に借り入れた金額によって決まる点が異なります。

価格交渉も可能ですが、借入金額は基本的に質草の価値次第です。借入金額を増やしたければ、質草を増やせば可能です。
 

返済について


返済方法や返済義務、返済金額や返済期限について、カードローンと質屋で比較してみましょう。
 

返済義務の違い

カードローンで借りたお金は返済しなければなりませんが、質屋で借りたお金には返済義務がありません。
 

質屋には「質流れ」という制度がある

質屋には、「質流れ」という制度があります。質屋が預かっている質草の所有権は、預かっている段階ではまだ利用者の元にあります。

しかし、返済ができない、あるいは質草が必要ない場合には、質草の所有権を利用者から質屋へ移すことにより、借りたお金の返済義務が消滅するという制度、それが「質流れ」です。
 

カードローンには質流れがない

当然ですが、カードローンには質流れはありません。ですので、借りたお金は返済する必要があります。

どうしても返済できないところまで追い込まれたら、任意整理や自己破産などの債務整理をすることにより、借金の減額、あるいは帳消しをすることも可能です。

ただし、債務整理をすると数年間は借入ができなくなるので、注意してください。
 

返済方法の違い

カードローンには様々な返済方法がありますが、質屋は基本的に来店して返済をすることとなります。
 

ATM、ネットなど多彩な返済方法があるカードローン

主なカードローン業者別に、可能な返済方法を比較してみましょう。

業者名 ATM 口座振替 振込 来店 その他
アコム なし
プロミス コンビニマルチメディア端末
三菱UFJ銀行 × なし
三井住友銀行 × なし
楽天銀行 × なし
ジャックス × × なし

借入方法と同様、消費者金融系の利便性の高さが目立っています。ただし、ほとんどのカードローンで、口座振替とATMからの返済は可能です。
 

質屋の返済は基本的に来店だが

一方、質屋で借りたお金の返済は、基本的に来店のみです。「質大黒屋」では、一部店舗で振込が可能な場合もあります。
 

最低返済金額の違い

業者によって金額は異なるものの、カードローンでは最低返済金額が決まっています。一方、質屋の場合には特に最低返済金額は決まっていません
 

カードローン業者別の最低返済金額を比較

主なカードローン業者別に、最低返済金額を比較してみましょう。

業者名 最低返済金額
アコム 1,000円
プロミス 1,000円
三菱UFJ銀行 2,000円
三井住友銀行 2,000円
楽天銀行 2,000円
ジャックス 1万円

最低返済金額さえ期日通りに返済していれば、遅延損害金は発生しませんが、返済回数が増えればその分利息も増えてしまいます。

カードローン各社では、最低返済金額を支払ったうえで、追加返済をすることも可能で、追加返済をすれば利息を減らす効果もあります。
 

返済期間の違い

カードローンは数年単位での返済が可能なのに対して、質屋は原則として3か月間で完済しないといけません。
 

質屋は原則3か月以内に完済だが延長も可能

毎月の最低返済金額は特に定められていない質屋ですが、質屋の流質期限(質流れとなってしまう期限)は原則として3か月間となっています。

3か月間を超えて特に支払いがないと、質草の所有権は利用者から質屋へ移り、質流れになります。

ただし、「耳を揃えて完済はできないけど質流れは避けたい」という方のために質屋では「利上げ」というシステムがあります。

利上げとは、利息のみを支払うことで、流質期限を延長できることです。1か月分の利息のみを支払えば流質期限が1か月延長され、3か月分の利息のみを支払えば流質期限が3か月延長できます。
 

完済時の手続き

元金や利息を完済する際、カードローンは特に手続きが必要ありませんが、質屋では「質受け出し」という手続きが必要となります。
 

カードローンは完済しても契約は残る

カードローンで借りたお金を完済する際には、特に手続きは必要ありません。ATMなどから完済するだけです。

ただし、完済してもカードローンの契約は残っています。いつでも使える状態にあり、住宅ローンなどの審査で不利となる可能性もありますので、使わないのであれば解約するといいでしょう。
 

質屋では「質受け出し」が必要

流質期限内に元金と利息を完済することで、質屋に預けた質草を取り戻すことができますが、この手続きを「質受け出し」と言います。

利上げは代理や振込でも可能ですが、質受け出しは本人が来店しなければなりません。その際には、お金と身分証明書、そして質入れの際に受け取った「質札」を忘れずに持ってきてください。

質屋と買取専門店はどっちが現金化しやすい?その違いとケースごとのおすすめ方法をご紹介

「自分が持っている品物をお金に換えたい」、そんなときには「質屋」か「買取専門店」を利用するといいでしょう。

ただし、質屋ではお金を借りることができる、買取専門店ではインターネット取引もできるなど、似ているように思える質屋と買取専門店も、実は違いがあります。

このページでは、質屋と買取専門店の違いを紹介するとともに、利用者のニーズに応じた店舗の使い分けについても解説します。
 

そもそも「質屋」って?「買取専門店」って?


まず、そもそも質屋と買取専門店がどういったお店か、そこから説明しましょう。
 

質屋はお金を借りることができる

持ち込んだ商品(質草)を担保にしてお金を借りることができる、それが質屋の最大の特徴です。全国展開しているお店としては、「質大黒屋」「質屋かんてい局」などがあります。

カードローンと同じように、借りたお金に対しては利息が発生して、その金利はカードローンよりも高くなっています。

全額返済すれば質草は戻ってきますが、カードローンとは異なり、質草を放棄すれば「質流れ」となりますので、返済の義務はありません。

最近では、質入れだけでなく買取も行っている質屋が増えています。さらに、質流れや買取の商品を店頭やインターネットで販売している質屋も少なくありません。
 

買取専門店は簡単さが売り!

希望する商品を買い取ってくれるお店、それが「買取専門店」です。

テレビコマーシャルでもおなじみの「ブランディア」などが代表的ですね。買取専門店は、その名の通り買取を専門的に行なっていますので、販売は行っていません。また、一度買取られた品物は基本的に取り戻すことができません。

利用方法は様々で、店舗を構えている買取専門店であれば、店頭での買取も行なっています。その他、電話やインターネットを使った宅配買取、品物が多い場合には出張買取などもしてくれるので、非常に便利です。

 

質屋と買取専門店の違いを簡単に紹介!

質屋と買取専門店の概要が分かったところで、ここでは、質屋と買取専門店の違いを簡単に紹介しましょう。

比較項目 質屋 買取専門店
管轄する法律 質屋営業法
古物営業法
古物営業法
必要な免許 質屋営業許可 古物商許可
販売 するお店もある しない
お金の融資 する しない
取引方法 基本的に店頭のみ 店頭、宅配、インターネットなど
商品の返却 できる できない

似たようなビジネスモデルに思える質屋と買取専門店ですが、こうしてみるとずいぶん違いがあります。次からは、質屋と買取専門店がどう違うのか、より具体的に解説しましょう。

 

違いその1:管轄する法律が違う

質屋と買取専門店では、それぞれの店舗を管轄する法律が異なります。

質屋は「質屋営業法」

質屋を管轄する法律は、「質屋営業法」です。質屋営業法とは、1950年(昭和25年)に制定され、質屋を営業するにあたっての規則を定めた法律です。全部で36条ありますが、主に以下のようなことが定められています。

質屋営業法の概要
  • 質屋営業の許可基準
  • 営業内容
  • 名義貸しの禁止
  • 保管設備
  • 許可証
  • 営業の制限
  • 確認と申告
  • 帳簿
  • 質草の返還

 
質屋営業法では概要を定義しているのみで、実際の細かい施行規則などは、各都道府県の公安委員会によって、別途定められています。

 

買取専門店は「古物営業法」

一方、質屋営業をしない買取専門店は、「質屋営業法」の管轄ではありません。買取専門店を管轄する法律は、「古物営業法」です。

古物営業法とは、1949年(昭和24)に制定されたもので、主に盗品等の売買防止、被害の迅速な回復を目的とした法律です。全部で39条ありますが、主に以下のようなことが定められています。

古物営業法の定めること
  • 古物商の許可基準
  • 許可証
  • 名義貸しの禁止
  • 競売の届け出
  • 古物競り斡旋業者
  • 営業の制限
  • 帳簿
  • 差し止め

 

ちなみに、買取もしている質屋は、質屋営業法だけでなく古物営業法の管轄ともなります。

 

違いその2:必要な免許が違う


質屋と買取専門店では、必要となる免許も異なります。

質屋には「質屋営業許可」が必要

質屋を営業するにあたって必要な免許は、「質屋営業許可」です。質屋営業許可を受けるには、営業地を管轄する都道府県警察に許可申請を出し、公安委員会の許可を得なければなりません。

ただし、以下の欠格要件に該当する人は、許可されません。

許可されない方の要件
  • 禁固刑以上の刑期が満了してから3年未満
  • 住居が定まらない
  • 自己破産者
  • 保管設備を有しないもの …など

 

神奈川県警の場合、許可を申請するだけでも5万円近い手数料がかかり、申請をしてから許可証が交付されるまでに50日程度かかります。

 

買取専門店には「古物商許可」が必要

買取専門店を営業するにあたって必要な免許は、「古物商許可」です。

古物商許可を受けるのも、質屋営業許可と同様に、営業地を管轄する都道府県警察に許可申請を出し、公安委員会の許可を得なければなりません。

警視庁の場合、手数料として19,000円かかり、許可されれば、申請から40日以内に許可証が交付されます。

 

違いその3:保管設備が違う


質屋と買取専門店では、保管設備にも違いがあります。
 

質屋営業法では保管設備に関する決まりもある

質屋を管轄する質屋営業法には、その第7条に保管設備に関する条文もあり、以下のように記載がされています。

  • 【第1項】公安委員会は、火災、盗難等の予防のため必要があると認めるときは、質屋の設けるべき質物の保管設備について、一定の基準を定めることができる。
  • 【第2項】公安委員会は、前項の基準を定めた場合は、一定の公告式により、これを告示するものとする。
  • 【第3項】第1項の規定により、公安委員会が質物の保管設備について基準を定めた場合には、質屋は、当該基準に従い質物の保管設備を設けなければならない。

 

実際には、質屋営業法に基づいて、各都道府県で質草の保管設備に関する基準が定められており、東京都の公安委員会の規則では、主に以下のように定められています。

  • 保管設備の大きさは床面積11平方メートル以上、容積30立方メートル以上
  • 主要構造部は建築基準法第2条第7号に定められた耐火構造
  • 出入り口には消火器を設置
  • 防湿上有効な措置を講じる
  • 破壊や侵入防止に有効な措置を講じる
  • ねずみなどの動物侵入を防止する措置を講じる

 
質屋は、質草を長期間預かる場合も多いため、質草の価値を損なわないためにも、湿気やネズミなどに関する予防措置まで決まっています。

 

古物営業法には保管設備に関する決まりはない

一方、買取専門店を管轄する古物営業法には、保管設備に関する決まりは特にありません。決まりがなくても自主的に保管設備を充実させている買取専門店ももちろんありますが、保管設備がしっかりしていなくても買取専門店はできます

 

違いその4:商品の販売をするかしないかが違う

質屋と買取専門店では、商品の店頭販売をするかしないかも違ってきます。

販売をする質屋もある

質屋の場合、商品の販売をするかしないかについては、まず古物商許可の有無によって異なります。商品の買取だけでなく、販売をする際にも古物商許可が必要となります。

その商品が買取されたものか質流れ品かは問題ではなく、販売するとなれば古物商許可が必要ですので、古物商許可がない質屋は、買取も販売もできません。

ただし、古物商許可があっても、質入れを専門としている、スペースの都合で販売スペースが確保できないとなれば、販売することはできません。

 

買取専門店は買取のみ

一方の買取専門店は、名前の通り、買取しか行っておらず販売をしていません。「買い取った品物はどこに行くのだろう」という疑問もわいてきますが、主に中古車業者が集まる古物市場で競売にかけられ、中古品の販売業者の元へ行きます

 

違いその5:お金の融資が違う


質屋と買取専門店では、お金の融資にも違いがあります。

質屋では「質入れ」「買取」が可能

質屋営業許可を取得している質屋であれば、商品の質入れが可能です。また、古物商許可を取得している質屋ならば、「買取」もできます。

商品を担保にしてお金を借りる行為を「質入れ」と呼びますが、これは買取専門店にはできない質屋ならではの融資です。

一方、カードローンの場合は借りたお金は返済しなければなりませんが、質屋の質入れは返済の義務がありません。返済しなければ質流れとなりますが、質流れとなればそれ以上返済の督促を受けることもありません。
 

買取専門店は「買取」のみ可能

買取専門店は、「買取」のみ可能です。融資ではなく、商品を査定してそれに見合ったお金と商品を交換する形式となっています。買取専門店からもらったお金には、もちろん返済の義務がありません。
 

違いその6:商品の返却が違う

質屋と買取専門店では、商品の返却についても違いがあります。

質屋は取り戻すことが可能

質屋で質入れをした商品については、取り戻すことが可能です。

質草を取り戻すには、質入れによって得られた融資金に加えて、所定の利息も合わせて完済しなければなりません。金利は年60%程度で、カードローンと比べてもかなりの高金利です。返済期限も3か月程度と短いです。

これだけを見ていると、質草を取り戻すのは難しそうですが、例えば1か月分の利息だけを支払っていけば返済期限が1か月延長され、質流れを防ぐことができます。最低返済額も特に決まっていませんので、どうしても質流れさせたくない商品については、利息だけを支払うのも手です。

 

買取専門店は返却不可

一方、買取専門店で買い取ってもらった品物は、その時点で所有権が買取専門店に移りますので、基本的に同じ価格で買い戻すことはできません。買取専門店は販売をしませんので、店頭で買い戻すこともできません。

 

違いその7:取引方法が違う

質屋と買取専門店では、取引方法にも違いがあります。

質屋は基本的に来店のみ

質屋の取引方法は、基本的に来店のみです。質屋営業法第12条では、営業の制限について「質屋は、その営業所又は質置主の住所若しくは居所以外の場所において物品を質に取ってはならない。」と定めています。

つまり、質屋の営業地以外の場所から、電話やインターネットを使って質入れをしようとしても、それはできません。

「質大黒屋」など、一部の質屋では、インターネットを使って質草の大まかな査定をすることができます。それでも、実際に質入れをしたいとなれば、質屋に来店をしなければなりません。

融資金の返却についても、来店のみという質屋が多いです。利息のみの支払いであれば銀行振込でもOKという質屋もありますが、完済して質草を返却してほしい時には、質札を持って来店しなければなりません
 

買取専門店は多彩な取引方法

一方、買取専門店は質屋と異なり、営業の制限が特にありません。

そのため、店舗で買取をするのはもちろん、電話やインターネットで依頼をして、商品を宅配便で送って査定をしてもらう「宅配買取」、買取専門店がお客のところに出向いて査定をする「出張買取」など、様々な取引方法があります。

 

質屋と買取専門店、どっちがいいの?


質屋と買取専門店の違いはご理解いただけたかと思います。

商品があってそれと引き換えにお金がほしいとなれば、質屋と買取専門店の選択肢がありますが、どちらにすべきかはケースバイケースです。

そこでここでは、ケースごとに、質屋と買取専門店のどちらを選べばいいのかを紹介しましょう。
 

【ケース1】品物がブランド品や高級腕時計→質屋がおすすめ

お金に換えたい品物がブランドバッグや高級腕時計の場合、質屋がおすすめです。買取専門店の場合、ブランドや品物自体の価値を正確に把握していない可能性があります。

一方、質屋には専門の鑑定員がおり、研修などを頻繁に実施して、日々最新情報の取得に余念がありません。万が一偽ブランド品の可能性が高い場合、「偽物です」とまでは言わないものの、「この品物は値段が付けられません」と言うでしょう。

また、ジュエリーなどの場合は、ジュエリーとしての価値だけでなく、貴金属としての価値でも算定してくれますので、壊れたジュエリー、古いジュエリーでも思わぬ高額になるかもしれません。
 

【ケース2】近くにお店がない → 買取専門店の方がいい

「家の近くに質屋も買取専門店もないが、品物をお金に換えたい」、そんな場合は、買取専門店の方がいいケースが多いです。

質屋の質入れは来店しなければなりませんので、質屋が遠方にある場合には交通費もバカになりません。

一方、買取専門店ならば、来店買取だけではなく、宅配買取や出張買取も行なっており、外出することなく品物をお金に換えることができます。

ただし、質屋でも大まかな査定だけならばネットで行なっている業者もあり、査定結果が買取専門店よりもかなり好条件ならば、交通費をかけても来店する価値はあるかもしれません。
 

【ケース3】大事なものをお金に換えたい → 質屋がおすすめ


「大事な人からのプレゼント」「親の形見」など、できれば手放したくないけどお金に困っている方の場合、質屋がおすすめです。

買取専門店で買取してもらうと、その瞬間から品物の所有権は買取専門店のものとなります。買取専門店は販売を基本的に行なっていませんので、買い戻すこともできません。

質屋で買取を希望すると、基本的には買取専門店と同じ扱いとなります。ただし、古物商免許を持っているからには、販売を念頭に置いている質屋も多いので、買い戻せる可能性はあります。

さらに、買取ではなく質入れをすれば、「元金プラス利息の完済」という条件で品物を取り戻すことも可能です。

完済はできなくとも、1か月分以上の利息でも支払えば質流れを阻止することができますので、大切な品物を守ることができます。
 

【ケース4】品物が大量にある → 買取専門店が便利

お金に換えたい品物が大量にある場合、一般的には買取専門店の方が便利です。質屋で大量の品物をお金に換えようとすると、質屋での質入れは来店が原則ですので、品物を持って来店しなければなりません。

一方の買取専門店では、来店だけではなく宅配や出張での買取をしてくれます。かさばる大量のバッグ、重い貴金属などは、買取専門店の方が楽に買取をしてもらえるでしょう。

特に出張買取の場合、希望額に届かなければその場で品物を追加することもできますので、希望額に届く可能性が高くなります。

【ケース5】品物がレアものの可能性 → ブランド品なら質屋、それ以外なら買取専門店


限定物やアニバーサリー物など、お金に換えたい品物がレアものの可能性が高い場合、ブランド品ならば質屋、それ以外ならば買取専門店に持って行くのがおすすめです。

ヴィトンのバッグ、ロレックスの腕時計、ティファニーのジュエリーなど、人気ブランド品の中には、限定物やアニバーサリー物もあります。その品物が限定物やアニバーサリー物であっても、査定をする人がその事実を知らなければ、低い査定額しか出ません。

しかし、質屋の人ならばブランド品の限定物やアニバーサリー物は把握しているので、適正な査定をしてくれるでしょう。

ブランド品以外の限定物やアニバーサリー物の場合は、買取専門店の方がいいでしょう。

ブランド品以外は、正直言って質屋はあまり強くはありませんし、専門外の買取専門店に持って行っても適正な買取価格とはなりません。一方、専門的な買取専門店であれば、その価値を正しく買取価格に反映してくれるでしょう。
 

【ケース6】別の商品を買いたい → 販売スペースのある質屋へ

自分の品物をお金にして、それを元手にして別のブランド品や高級腕時計を解体となれば、販売スペースのある質屋がおすすめです。買取専門店は販売を行なっていません。

質屋でも、買取や販売を行なっておらず、質入れのみを生業としているような質屋では、販売商品を置いていない可能性が高いです。

【ケース7】どちらが良いかよく分からない → 質屋と買取専門店を比較しよう

様々な条件が絡んでどちらが良いかよく分からないが、できるだけ高額なお金に換えたい場合には、質屋と買取専門店の相見積もりをしてみましょう。

査定をしてもらったからと言って、必ず買取(あるいは質入れ)しなければならないわけではありません。

査定額が気に入らない、他の業者の査定額も見てみたいとなれば、質屋同士、あるいは買取専門店同士で査定額を比較するもよし、質屋と買取専門店で査定金額を比べてみるのもありです。

ただし、査定をしてもらう際には、できるだけ同じような日時で査定をしてもらう、保証書や鑑別書、外箱などを両方の査定で持って行くなど、査定条件をイコールにしないと公正な比較ができません。

 

まとめ

質屋と買取専門店には違いがありますが、状態の良いもの、価値の高いものには高額査定が付く点は変わりありません。

品物を高額なお金に換えたいのであれば、汚れや傷がついていない状態で、付属品なども揃っている状態にすることが重要です。

質屋と買取専門店で使い分けをするとすれば、地理的条件(お店が近くにない)、品物への愛着(質屋ならば取り戻せる)といったところでしょう。

せっかくの品物ですので、できるだけ高額査定を希望するのも当然のことです。時間などが許せば、可能な限り多くの業者に査定をしてもらうとある程度の適正価格が分かり、売るべき業者も見えてきますよ。