質屋をお得に利用する10の方法 ~ 質屋の得意ジャンルや満月計算を把握しよう

現代の私たちの生活にあまりなじみがない「質屋」、よく知らない人も多いのではないでしょうか。よく知らないために、せっかくのお得なチャンスを逃しているかもしれません。

そこでこの記事では、質屋の基本的な利用方法を押さえた上で、お得に質屋を利用するためのポイントをいくつか紹介します。

 

通常の質屋の利用方法


お得な質屋の利用方法を紹介する前に、まずは質屋の通常の利用方法を解説しましょう。「質入れ」をするか「買取」をしてもらうかによって、流れが多少異なります
 

1.品物を持ち込む

質入れを希望する場合、質屋営業法によって登録された営業地での営業活動ができないので、宅配質入れや出張質入れが基本的にはできなく、利用者が質屋に来店しなければなりません。

一方、買取を希望する場合は、質屋に来店するだけでなく宅配や出張による買取を行なっている業者もあります。ちなみに、質入れ・買取のどちらも、本人確認書類の提出を求められます。
 

2.査定してもらう

質屋の鑑定スタッフによって査定が行われます。ブランド品を持ち込んだ場合、真贋鑑定はしてもらえず、偽物の可能性が疑われる商品については「値段を付けられない」と回答されるでしょう。

査定時間は平均して10分程度ですが、高級ブランド品や貴金属、宝石などの査定にはそれよりも長い時間がかかるかもしれません。
 

3.取引方法を選択する


来店した場合、そして買取も行なっている質屋の場合、質入れと買取の両方の査定金額を聞くことができますので、査定額を聞いてどちらにするかを選択します。

査定額に納得がいかなければ、質入れ・買取のどちらもしなくて構いません。
 

4-1.質入れをする

質入れを選択した場合、その場で質札が作成されます。質札には、借入額、利息額、借入日、期限日などが記載されています。
 

4-2.買取をしてもらう

買取を選択した場合は、その場で買取額と領収証が渡され、この段階で取引が終了となります。
 

5.質入れした質草の扱いを決める

質入れをした場合は、質入れ後の質草(質入れした品物)の取り扱いを決めておきましょう。ただし、質屋に取り扱いについて届け出る必要はありません。
 

6-1.質流れにする


まずは、「質流れ」にする方法です。質草の保管期限は「3か月間」と決められており、保管期限を過ぎた質草については、所有権が利用者から質屋に移ります。

これをもって、質屋との契約は完了し、質流れ以降、借り入れたお金を返済する必要もありませんし、質屋から督促を受けることもありません。
 

6-2.「返済」をする

質流れが嫌な人は、借りたお金を「返済」するほかありません。元金と利息を完済すれば「出質」となり、質草は利用者の元に返却されます。

出質の際は本人が来店する必要があり、質札の他に本人確認書類の提出も求められます。

利上げも有る

「出質はできないけど質流れは嫌だ」という人は、「利上げ」をすることもできます。保管期限を延長したい月分の利息を支払って保管期限の延長をしてもらう行為を、「利上げ」と呼びます。

例えば、2か月分の利息だけ支払えば、保管期限が2か月間延長されます。

 

質屋をお得に利用する10の方法


質屋の基本的な利用方法が分かったところで、ここからはお得に質屋を利用する方法をいくつか紹介しましょう。
 

【1】金額重視ならば、質入れよりも買取を選択しよう

買取と質入れの両方を行なっている質屋の場合、手にできる金額を重視するならば、質入れよりも買取を選択した方がお得です。

首都圏を中心に展開している「さのや」のホームページには、金・プラチナ相場が記載されています。質入れと買取における金相場(1グラム当たり)は以下の通りです。

金の種類 買取価格 質入れ価格
24金 4,534 4,078
22金 4,281 3,851
20金 3,903 3,510
18金 3,670 3,190
14金 2,705 2,459

※2018年2月20日現在

全般的に、買取の方が質入れよりも10%以上の高額査定が付いています。質草の保管には手間も費用も掛かるため、その分が査定額に反映されているのです。品物が必要ないのであれば、買取を選択しましょう。
 

【2】質屋ごとの得意ジャンルを把握しておこう

価値のあるものであれば、多くの品物が質入れ可能となっています。ただし、質屋にとって得意・不得意がありますので、それを把握しておくと査定額にも響いてきます。

貴金属に強い

先ほども紹介した「さのや」は、特に貴金属に強みを持っています。大手質屋のホームページの中で、唯一ホームページ上に金とプラチナの相場を記載していることから、自信のほどがうかがえます。

刻印がなくても、最新の分析機器で、貴金属の重さはもちろん、勤続の割合なども調べられます。

ブランドに強い

東京や大阪に店舗を構える「東京ぶらんど」は、その名の通り、ブランド品を専門に扱っている質屋です。他の質屋では扱っている家電などは取り扱っていないものの、それだけにブランド品には強いです。

他店で新品ブランド品の買取価格が定価の70%程度なのに対して、東京ぶらんどでは、定価の80%程度で買取してくれます。

 

【3】短期間ならば、貸金庫代わりに質屋を利用するのもあり


質屋はお金を借りられるお店ですが、利用目的がお金を借りる目的でなくものを預ける目的でも構いません。

質屋営業法、各都道府県公安委員会が定める施工規則では、質屋が質草を保管する施設についても決まりが設けられているため、保管環境が非常に優れています。

大蔵質点の厳重な保管体制

千葉県の質屋「大蔵質店」は、特に保管体制が厳重です。防火扉や壁に囲まれた保管スペースは、万が一の火災から質草を守ります。

盗難リスクに対しても、人の出入りに対しては指紋認証システムを導入しており、警備会社との契約もしています。質草の価値を落とさないため、温度や湿度の管理も適切に実施されています。

金利は月4%~7%ですので、10万円の品物の質入れならば月7,000円の利息が発生する計算です。

貸金庫の費用と比べると

しかし、三井住友銀行の貸金庫は6か月単位の利用で8,100円からの利用料金で、三井住友銀行の口座を開設していないといけません。1か月程度の品物の保管ならば、銀行の貸金庫よりも大蔵質店の方が便利でお得ですね。

 

【4】利息は暦月計算より満月計算の質屋がお得

質屋の利息の計算方法には、暦月計算と満月計算があるのですが、満月計算の質屋を選んだ方が、一般的に利息がお得です。

「暦月計算」とは、暦の月単位がそのまま預かり期間となり、その単位で利息が発生します。一方の「満月計算」は預けた日を基準にそこから1か月単位で利息が発生する計算方法です。

どちらの計算方式でも利息の日割り計算はせず、月単位で利息が発生します。

例えば、2月10日に質入れして3月10日に出質した場合、暦月計算の場合は2か月分の利息が発生するのに対して、満月計算の場合は1か月分の利息で済みます。

暦月計算はシステムが難しく利用者にあまりメリットがないため、最近では満月計算を採用する質屋が増えてきました。

 

【5】暦月計算の質屋への質入れは月初めに


暦月計算の質屋を利用する場合、質入れは月初めに行うのがお得です。暦月計算の質屋に同じ30日間質入れをしたとしても、質入れ日によって以下のように差が出てくるのです。

質入れ日 出質日 利息
1月1日 1月31日 1か月分
1月31日 3月2日 3ヶ月分

かなり極端な例を紹介しましたが、それでも質入れ日が月初めか月末かによって、暦月計算の中でも1か月分の利息の差が生まれるのは珍しくありません。

 

【6】代理や振込で利上げができる質屋もある

質屋の中には、代理や振込で利上げができる業者もあるので、利上げを検討している人は要チェックです。

ほとんどの質屋で質入れをした場合、利上げや返済の支払方法は来店のみです。

しかし「大黒屋」という質屋では、店舗によりますが、下記のことが可能となっています。

  • 本人以外の人が利上げのために来店して手続き
  • 振込での利上げ

ただし、代理の人が利上げをする際には質札が必要となりますし、出質の場合は本人が来店しないといけません。

とはいえ、「忙しくてなかなか質屋に利上げに行く時間がない」「利上げしたいけど質屋が遠くてなかなか足を運べない」という人にとっては、ありがたいシステムですね。

 

【7】一定期間無利息の質屋を利用しよう

質屋の中にも、一定期間無利息の質屋がありますので、利息が気になる人には利用価値が高いです。

大手消費者金融や銀行カードローンでは、以下のような無利息サービスを実施しています。

業者名 無利息サービスの内容
アコム、
アイフル
契約日翌日より30日間無利息(新規契約者に限る)
プロミス ・初回借入翌日より30日間無利息(新規契約者に限る)
・プロミス利用で貯まったポイントに応じて無利息期間を設定可能
ノーローン ・契約日翌日より7日間無利息・完済翌月も7日間無利息
レイク ・借入金額全てが契約日翌日より30日間無利息(新規契約者に限る)
・借入金額のうち5万円分が、契約日翌日より30日間無利息(新規契約者に限る)

数は少ないものの、質屋の中にも無利息サービスを行なっている業者があります。

「大黒屋」もその一つで、新規利用者に限り、1か月分の利息がかかりませんので、1か月以内に出質をすれば利息を一切かけずに質屋を利用できます。

 

【8】利率は最低利率ではなく最高利率を見よう

質屋の利息は、ついつい最低利率を見てしまいがちですが、比較するべきは最高利率です。主な質屋の最高利率と最低利率は、以下のようになっています。

業者名 最低利率(月利) 最高利率(月利)
大黒屋 0.95% 8%
高山質店 2% 8%
さのや 2.8% 8%
大蔵質店 4% 7%
ぜに屋本店 1.5% 5%

一見すると、大黒屋の月0.95%の低金利に惹かれてしまいますが、大黒屋東京駅前店とぜに屋本店で、質入れ額に応じた利率を比較してみましょう。

大黒屋東京駅前店

利用金額 利率(月利)
1,000万円~ 0.95%
100万円~1,000万円 1.25%
30万円~100万円  1.50%
10万円~30万円 5%
1万円~10万円 6%
~1万円 8%

ぜに屋本店

利用金額 利率(月利)
100万円~ 1.50%
30万円~100万円 2%
20万円~30万円 3%
10万円~20万円 4%
~10万円 5%

表を見てお分かりの通り、30万円未満の少額融資であれば、大黒屋東京駅前店よりもぜに屋本店の方が利率は低いです。

質屋の利用者は、30万円未満の利用者の割が多いので、最低利率ではなく最高利率に注目すべきでしょう。

 

【9】質屋のキャンペーンを見逃すな

質屋でも様々なキャンペーンを実施していますので、積極的に活用しましょう。
 

会員登録で2,500円相当プレゼントの「さのや」

「さのや」では、インターネット会員登録をすると50ポイント(2,500円相当)がプレゼントされます。ポイントは、さのやのネットショップ利用代金として使えます。
 

様々なキャンペーンを実施中の「須賀質店」

「須賀質店」では、以下のようなキャンペーンを実施しています。

須賀質店のキャンペーン
  • 紹介された方の質入れ金額に応じて、紹介した人に1,000円~3,000円のキャッシュバック
  • 新規の方、65歳以上の方、完済後1か月以内に再度借入の方は、借入金額にかかわらず1か月間金利1%

 

「完済後1か月以内に再度借入の方の金利1%」は、質屋のヘビーユーザーにとってはうれしい話ですし、「65歳以上の方金利1%」は、カードローンなどでは融資が難しい高齢者にとって朗報といえます。
 

【10】出張質入れを実施している業者もある


質屋営業法によって、登録された営業地での営業活動ができないので、宅配質入れや出張質入れが基本的にはできなく、利用者が質屋に来店しなければならないことは、最初に説明しました。

しかし、実は出張質入れを実施している業者があるのです。それは「大黒屋」で、以下のような流れで出張質入れが行われます。
 

1.申込・訪問日の予約

電話かホームページより、出張訪問の日時を決定します。
 

2.訪問する

予約された訪問日時に査定員が訪問します。査定員の服や車に質屋の社名などは入っていませんので、安心してください。
 

3.査定をする

 

4.支払い

査定金額に納得がいけば、金額が少なければその場で手渡し、高額の場合でも遅くとも翌営業日までには振込されます。

ただし、大黒屋の出張質入れサービスは、東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県が対象です。

 

まとめ

質屋には様々なお得が隠されていることが分かりました。質屋の利息の付き方は少し特殊なので、それを知っておくだけでも借りるべきタイミングによってさらにお得になります。

地域や店舗によっては、質屋が出張してくれる、1か月間利息が0円になる、お得なキャンペーンを実施しているなど、さらにお得なサービスも実施していますので、利用しない手はありません。

質屋の種類 – 昔ながらの質屋からチェーン店、ネット質屋まで

一口に「質屋」といっても、昔ながらのスタイルを守り続けている質屋から、最新の質屋まで様々です。この記事では、様々な質屋を紹介するとともに、それぞれの特徴などを紹介しましょう。

 

まだまだ現役!昔ながらの質屋


現在のスタイルの質屋が本格的に普及し始めたのは、江戸時代の頃でした。ですので、昔ながらの質屋の中には、創業300年~400年という老舗も決して珍しくはありません。

最近では数も少なくなっていますが、昔ながらの質屋もまだまだ現役です。

住宅街に立地しているケースが多い

昔ながらの質屋は、かつての住宅街に立地しているケースが少なくありません。これは、当時の質屋が住民の生活に不可欠だったことの裏付けです。

お金がないので、商売道具の大工道具を質入れする職人さん、夫の医療費を工面するために自分の着物を質入れする女性、このようにお金に困った人たちがすぐに利用できるよう、昔ながらの質屋は住宅街にあるケースが多いのです。

巨大な蔵がシンボル

昔ながらの質屋のシンボルといえば、巨大な蔵です。天井の高い現在の2階建て、3階建てが当たり前となった住宅街の中でも、存在感があります。天井の低い平屋建てが多かった江戸時代であれば、その存在感が相当なものだったことは、想像に難くありません。

現在の質屋営業法では、防火対策や防犯対策、一定の広さの基準を守っていれば、街中のビルの一画でも質屋を営業することができます。しかし、かつての質屋は蔵がないと営業許可が下りなかったと言います。

巨大な蔵のワケ
質屋の蔵が巨大なのは、質草の管理に必要だったからです。かつての質屋では、様々なものが質草として持ち込まれていましたが、江戸時代に特に多く持ち込まれていたものといえば、女性の着物です。質草は原状の状態で保管しておかなければならなかったので、預かった着物がしわにならないように保管するため、どうしてもかさばってしまいます。

 
今でこそ、宝石や貴金属、ブランドバッグが質草の中心となっているため、巨大な蔵は必ずしも必要ありませんが、巨大な蔵は今でも質屋のシンボルです。
 

「知り合いにお金を貸す」感覚


業者側の立場でいえば、昔ながらの質屋は貸金というよりも、「知り合いにお金を貸す」という感覚で商売をしています。今でこそ、お金を貸す場所は銀行や消費者金融など様々ですが、江戸時代のころにお金を貸す場所といえば、質屋くらいしかありません。

担保価値が無くても

庶民が担保価値のある質草を持っているとは限らず、先ほどの例でいえば、女性の着物ならばまだしも、大工さんの大工道具などは価値としては二束三文でしょう。それでも質屋は、お金を貸してくれます。

今の質屋は「担保価値に見合ったお金を貸す」ビジネスモデルですが、昔ながらの質屋はたとえ質草に価値を見出せなくても、お金を借りる人に価値を見出していました。「あなたを信用してお金を貸すので、逃げないでね」という感じでお金を貸していました。

ただし、ただでお金を貸し借りすると商売として成り立たなくなるので、質草はきちんと取ります。

現代では?

先ほどの江戸時代の話で、価値が低い大工道具にお金を貸してくれる昔ながらの質屋が出てきましたが、その心意気は現在でも失われていません。

利用者が持ち込んだネックレスの価値はどう見ても1万円くらいですが、「お客様のために何とかしてあげたい」という思いが先に立ちます。そのため、実際には1万5,000円の融資をする質屋もいるようです。

もちろん、質流れをしてしまえば質屋の損となってしまい、実際にそのような損失を被っている質屋も少なくありません。それでも、お客様の喜ぶ顔が見たくて、質草を返却する際の「ありがとうございました」を聞きたくて、質屋を続けているという人もいます。

 

見慣れた看板の安心感「大手質屋チェーン」

コンビニエンスストアなどとは異なり、質屋は個人経営が多いため、全国的なチェーン店の数は多くありません。複数の店舗を構えている質屋でも、狭いエリアの範囲内で数店舗を構える質屋がほとんどです。しかし、数は少ないながらも、広い範囲でチェーン展開をしている質屋も存在します。

大手質屋チェーンの特徴

大手質屋チェーンの特徴として、質入れだけでなく、買取や販売も行なっていることが挙げられます。質流れ品や買取によって手に入った品物は、自らの店舗で販売するのはもちろん、需給関係に応じて自社チェーンの他店舗に流すこともしています。販売する品物が不足するとなれば、業者専門のオークションで仕入れも行ないます。

全国最大規模の質屋チェーン「大黒屋」

出展:大黒屋 https://shichi.e-daikoku.com/

金利(月利) 0.95%~8%(店舗によって異なる)
買取方法 店舗、宅配、出張
販売方法 店舗、ネット
質入実施店舗数 31店舗
質入利用可能年齢 20歳以上
支払方法 来店、振込

現在、質屋業界で最大手ともいえるお店が「大黒屋」です。オレンジの看板が目印で、駅前を中心に店舗展開をしています。ブランド品や金券の買取、販売などでお世話になった人も多いのではないでしょうか。

現在、大黒屋は全国31都道府県に200店舗以上のネットワークを構築しています。しかし、その全てで質入れが可能なわけではなく、質入れが可能な店舗は9都道府県の31店舗にとどまっています。それでも、質入れを行なっている業者としては、最大規模のネットワークです。

ネットでのシミュレーション・査定が可能!

質屋は原則として、来店しなければなりません。大黒屋とて例外ではないのですが、大黒屋ではネットを使ったユニークなシステムがあります。

大黒屋のホームページでは、ネット査定が可能です。ネットから査定を依頼すれば、大まかな質草の価値が分かるというシステムです。

査定に必要な情報
  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 商品内容
  • 商品写真
  • その他連絡事項

 
以上の項目を入力して送信すると、質草の査定額がメールで知らされます。

また、大黒屋のホームページでは、質利息のシミュレーションも可能です。
出展:大黒屋 https://shichi.e-daikoku.com/
 

  • はじめての利用(1か月間利息0円)
  • 借入予定額:10万円
  • 入質予定日:2018年3月1日
  • 出質予定日:2018年5月1日

上記の条件でシミュレーションをしてみると、下記の結果となりました。

  • 月利:5%
  • 支払利息額:5,000円
  • 返済総額:10万5,000円

なにかと分かりにくい質屋ですが、質入れ前にネットで質草の査定をして利息のシミュレーションもできれば、気持ち的に楽ですね。

新規利用に限り、1か月間の利息が0円

店舗によって対応が異なりますが、大黒屋で新規に質入れを行なうと、1か月分の利息が0円となります。

先ほどの利息シミュレーションでも、10万円借りただけで1か月5,000円の利息が発生します。新規利用者ならば、2か月間利用しても、実際に返済する利息は1か月分で済みますので、非常にお得です。

「満月計算」とは

大黒屋の質入れで発生する利息の計算方法は「満月計算」です。

質屋の利息計算方法には、「暦月計算」という方法もあるのですが、暦月計算は質入れ月の月末で1か月とする計算方法のため、月初めに借りた方が有利です。

一方、満月計算は質入れ日から1か月後の同日を1か月とする計算方法のため、月初めでも月末でも変わりありません

 

販売商品がユニークな「高山質店」

出展:高山質店 https://takayama78.jp/

金利(月利) 2%~8%
買取方法 店舗、宅配
販売方法 店舗、ネット
質入実施店舗数 20店舗
質入利用可能年齢 18歳以上
支払方法 来店

次に紹介する大手質屋チェーンは、「高山質店」です。マスコットキャラクター「買いトリくん」と地元出身タレントのカンニング竹山さんのCMが、福岡県を中心に放送されているので、福岡県内での知名度は高いです。

質入れ・買取と販売は基本的に別店舗

福岡と熊本で合計27店舗を展開していますが、そのうち質入れ・買取が可能な店舗は20店舗です。一方、販売をしている店舗は7店舗です。

質入れ・買取をしている店舗では販売を行なっておらず、販売をしている店舗では質入れ・買取を行なっておらず、基本的には完全な分業制を採用しています。

他店では見られない販売商品

高山質店の商品販売店舗は、福岡県内に7店舗しかありませんが、販売店舗を絞り込むことによって、1店舗当たりのアイテム数は相当なものです。

7店舗の中でも最大規模を誇るのが、2013年11月に福岡県春日市にオープンした「販売春日店」です。販売春日店と質入れ・買取を行なう春日店は、電話番号こそ違うものの住所は同じのため、質入れ・買取・販売を一定に行なう唯一の例外となっています。

バッグ・宝石・時計など、他の質屋販売スペースでも見られるような商品はもちろん、スポーツ用品や贈答品・工具や家電・衣類なども販売されています。

珍しいところでは、中古楽器や絵画などの取扱も行なっています。質屋はもちろん、リサイクルショップでもなかなかお目にかかれません。

 

地金に強い「さのや」

出展:さのや https://www.sanoya.co.jp/ec/

金利(月利) 2.8%~8%
買取方法 店舗、宅配
販売方法 店舗、ネット
質入実施店舗数 2店舗
質入利用可能年齢 18歳以上
支払方法 来店

そして、東京都内に9店舗を展開している「さのや」です。9店舗のうち、質入れを実施しているのは2店舗です。さのやの取扱商品は、ブランド品や地金が中心ですので、これらの品物を質入れしようと考えている人は、選択肢となります。

地金に強みあり

取扱商品の中でも、佐野屋が最も強みを持っているのが「地金」です。さのやは大手質屋チェーンでは唯一、公式ホームページ上で本日の地金相場を公開しています。掲載されているのは金とプラチナです。

また、ホームページ上で地金の自動査定を行なってくれるシステムもあります。

自動査定の入力項目
  • 契約の種類(買取か質入れか)
  • 地金の種類(金の種類、プラチナの種類)
  • 重量

 
以上の項目を入力すると、自動で金額を計算してくれます。分析料や手数料は一切かかりませんので、気軽に試していただけます。ちなみに、買取よりも質入れの方が12%程度査定金額が低くなるようです。

 

新たな潮流「ネット質屋」


質屋営業法では、登録された営業地以外の場所で営業を行なうことが禁止されています。

そのため、実際に質入れの契約をするのは、登録された営業地にある店舗でなければなりません。電話やインターネットで質入れの契約をすることはできません

ただし、最近では特にインターネットに力を入れている質屋、あるいは質屋に類似するビジネスモデルを展開している企業が多いです。

査定までは質屋の公式サイトでも可能

質入れの契約は実際に来店しなければなりませんが、契約前の段階までは来店に限りません。大手質屋チェーンの「大黒屋」では、商品内容や商品写真を送信すれば、質入れの査定金額を知らせてくれるサービスがあります。また、「さのや」でも地金の質入れ相場をインターネットから調べることが可能です。

 

即入金が魅力の「CASH」

出展:CASH https://cash.jp/
 
従来の質屋はもちろん、宅配買取とも異なる新たなサービスを提供したのが、「CASH」です。CASHは、目の前のアイテムが一瞬にしてキャッシュに変わる、画期的なアプリです。サービス開始当初の運営元は、株式会社バンクという会社でした。

入金までのスピードが早い

CASH最大のメリットは、入金までのスピードが早い点です。

これまでの宅配買取は、「宅配 → 査定 → 入金」ですが、CASHの流れは「査定 → 入金 → 宅配」となっており、宅配を後回しにできる分だけ入金までのスピードが早くなっています。

「宅配しなければ、利用者は丸儲けじゃないの」と思うかもしれませんが、CASHで入金された後の利用者の対応としては、以下の2つの選択肢があります。

  1. 品物を宅配する
  2. キャッシュを返す

 

1の宅配を選択すれば、受け取ったキャッシュは自分のものとなり、それ以上の手続きはありません。

返金手数料が15%かかる

一方、2の「キャッシュを返す」を選択した場合には、品物を手放す必要がないが、キャッシュを返さなければなりません。

その際、返金手数料として15%が発生します。キャッシュを受け取ってから返すまでには2か月間の猶予があるので、月7.5%(年90%)相当の追加費用が発生する計算です。なかなかの高額な手数料です。

このビジネスモデルは、キャッシュを元金、返金手数料を利息に置き換えれば、質屋のビジネスモデルと変わりがありません。CASHの運営元は古物商の免許は持っているものの、質屋の免許は持っていませんでした。

グレーなビジネスモデル

CASHは違法ではないかという指摘もありますが、法律的には黒ではありません。それには以下のような理由があります。

  • 利息ではなく2か月で15%の返金手数料
    ⇒ 質屋営業法、貸金業法を回避
  • 商品到着前に買取処理をする
    ⇒ 古物営業法、質屋営業法を回避

新生CASH「質屋アプリ → 買取アプリ」へ

ただし、グレーなビジネスモデルに対する批判、1日で3億6,000万円もキャッシュ化されたことによる利用停止などがあり、CASHは大幅なビジネスモデルの変更を余儀なくされました。その主な変更点は、以下の通りです。

新生CASHの変更点
  1. CASH全体での取引上限を1日1,000万円に設定
  2. 返金手数料を無料に
  3. 品物の返送猶予を2か月 → 2週間に短縮
  4. 最低査定額を1,000円 → 300円に

 
特に大きいのが2で、この変更によって質屋との明確な差別化がなされ、買取アプリへと変貌を遂げました。キャッシュだけもらって荷物を送らない人への対策もなされており、4によって儲けが少なくなっています。

電話番号認証を行なっているCASHでは、ブラックリストを作成しており、荷物を送らない人は利用できないようになっています。多くの電話番号を入手する方法もありますが、利ザヤが少ないです。

 

新生CASHのライバル?「メルカリNOW」

出展:メルカリNOW https://www.mercari.com/jp/mercari-now/
 
そんな新生CASHのライバルと目されているのが「メルカリNOW」です。

フリマアプリ「メルカリ」が手掛ける新たなサービスで、随所に新生CASHを意識しています。「査定 → 入金 → 宅配」という流れ、2週間という宅配期限などです。

ただし、メルカリNOWはメルカリ内で利用できるサービスのため、ユーザー数はメルカリNOWの方が多いです。

 

質屋のネットショップ

質入れこそインターネットではできませんが、それ以外の買取や販売については、インターネット上で行うことに特に規制はありません。よって、最近ではネット上で買取や販売を行なっている業者が増えてきています。

 

質屋のネット買取

まずネット買取についてですが、「大黒屋」では「LINE査定」「メール査定」という2種類の買取査定方法を用意しています。LINE査定の流れは、以下の通りです。

  1. 写真撮影
  2. 写真を送る
  3. 査定結果が来る

 

一方、メール査定の流れは以下の通りです。

メール査定の流れ
  1. 必要事項(連絡方法、メールアドレス、電話番号、商品情報、写真、氏名など)を入力する
  2. 送信する
  3. 査定結果が来る

 
必要事項の入力の手間がない分、LINE査定の方が楽です。査定結果が来るのも、メール査定では30分程度なのに対して、LINE査定ならば最短数分ですのでスピーディーです。査定結果に納得がいけば、大黒屋の無料宅配買取キットを申し込む点は同じです。

 

質屋のネット通販

次に紹介するのは、質屋のネット通販です。

自社サイトで販売している業者もあれば、楽天やYahoo!ショッピングなど、インターネット通販サイトに出店している業者もあります。質屋のネット通販を利用するメリットは、以下の通りです。

確かな鑑定眼

インターネットの品物は玉石混交です。場合によっては、偽ブランド品やとんでもない粗悪品を交わされてしまうこともあります。

しかし、質屋で質入れや買取をする際には、鑑定眼の優れたスタッフによって査定が行われますので、偽物が混じっている可能性がほとんどありません

価値のある品物が多い

質入れでそれなりのお金を手にするには、それなりの価値の品物を持ち込まなければなりません。リサイクルショップよりも、質屋の方に状態の良い高級なアイテムが揃う傾向にあります。

品物の状態が良い

質屋に持ち込まれる品物は、新品や数回しか使われていないような品物が多いです。それに加えて、質屋営業法によって質屋は保管設備が他よりもしっかりとしていますので、商品の保管状態も良好です。

粗悪品を売ることは店の看板を傷つけることにもなるので、状態については細かく表示がされています。

購入方法は通常のネットショップと変わりない

質入れは独特なシステムですが、販売については通常のインターネットショッピングと変わりありません。代引きやクレジットカード、銀行振込などが利用できますし、独自に返品保証をしている質屋のネット通販もあります。

 

絶対に利用してはいけない「偽装質屋」


ここまでは、いろいろと使い分けしてほしい質屋を紹介してきましたが、最後に絶対に利用してはいけない質屋として「偽装質屋」を紹介しましょう。偽装質屋を利用していない理由、それは以下の通りです。

質流れがない

通常の質屋では、品物が必要ない場合、借りたお金を返さない場合は、「質流れ」を選択することでそれ以上の督促を受けることはありません。一方の偽装質屋には質流れがなく、ひたすら利息を返済していきます

年100%超の高金利

質流れがなく利息を返済していくのであれば、一般的な貸金業者と同じです。しかし、偽装質屋は質屋と名乗っているため、貸金業者では年20%以上の金利設定ができないのに対して、年109.5%までの金利設定が可能です。

質屋の金利については「質屋とカードローンの違い ~ どちらがお得か、金利、返済方法など違いを検証」で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

年金を担保に取る

質屋はそれなりの価値があるものでないと融資をしてくれませんが、偽装質屋の質草は何でも構いません。

ハンカチやポケットティッシュでも5万円や10万円を融資してくれます。しかしそれだけでなく、偽装質屋は返済を口座引き落としに設定しています。

お金に困っている年金受給者をメインターゲットにしている偽装質屋は、2か月に1度の年金支給日に引き落としをしますので、実質年金を担保にしているようなものです。

被害者意識が薄くなる

利息を支払ってしまうと、残った年金は少なくなってしまいますので、2か月後まで持つわけがありません。偽装質屋はそれも織り込み済みで、困っている利用者に新たに質入れするように求めてきます。

偽装質屋は、冷静に考えると多重債務を求めてくる悪徳業者です。しかし、当の利用者からすれば「窮地を救ってくれるありがたい貸金業者」との認識で被害者意識がわきません。

 

自分にぴったりの質屋を探そう

質屋と一口に言っても、昔ながらの街の質屋から、全国展開している大手質屋チェーン、質屋に類似したスマホアプリなど、様々です。

質入れだけでなく、買取や販売もしており、品物が必要なければ、質入れよりも買取の方が高額査定の傾向にあります。質屋を利用する際には、品物が必要か不要か、いくら必要なのかなどを総合的に判断して、方法(質入れか買取か)や業者を選んでください。

全国の質屋をご紹介

全国の質屋をご紹介します。都道府県別のページから市区町村別のページへ移動して近所の質屋を探すことができます。

北海道・東北地方の質屋

関東地方の質屋

中部地方の質屋

近畿地方の質屋

中国地方の質屋

四国地方の質屋

九州・沖縄地方の質屋

質屋とカードローンの違い ~ どちらがお得か、金利、返済方法など違いを検証

すぐにお金を借りたい場合、カードローンがまず頭に思い浮かぶでしょうが、質屋も忘れてはいけません。

質屋とカードローンには違いがあり、違いを知ることで上手に使い分けができます。

このページでは、質屋とカードローンの違いを、申し込み、審査、借入、返済などの観点から、徹底的に比較します。

 

質屋とカードローンどちらがおすすめ?


質屋とカードローンの違いから「どちらを利用した方がいいのか」が、一番知りたいところです。それは場合によるので、どんな人がどちらを利用した方がいいのかを先に簡単に説明します。

質屋を利用した方が良い方

高級ブランド品など高価な品物を持っている方は、質屋でお金を借りた方が手っ取り早いです。

また、金融事故を起こして審査が不安な人も、質屋ならば関係ありません。さらに、未成年者も、質屋ならば借入できる可能性があります。

返済のし忘れが多い人、返済したくない人も、特に返済日や返済額が決められておらず、遅延損害金も督促もない質屋がおすすめです。
 

カードローンを利用した方が良い方

一方、利息をできればなるべく支払いたくない人は、質屋の3分の1程度の金利で済むカードローンがいいでしょう。

近くに業者のお店がない人も、ネットや電話で申込や借り入れ、返済ができる、利便性の高いカードローンがいいでしょう。

そして、金目のものがない人も、無担保融資をするカードローンがおすすめです。

このように、同じお金を貸す業者であるカードローンと質屋も、かなりの違いがみられます。

違いを知ることで、よりお得にお金を借りることができるため、各項目で詳細に説明します。

 

そもそも質屋とは?カードローンとは?


質屋とカードローンの違いを説明する前に、まずはそもそも質屋とは何か、カードローンとは何かについて説明しましょう。
 

質屋は担保を預かってお金を貸す

今は、高級ブランド品の買取や査定のイメージが強い質屋ですが、そもそも質屋とは、品物(質草)を担保にお金の融資を行なう貸金業者の一種です。

お金を借りるには質草が必要であり、質草の価値に応じてお金が融資されます。融資金と利息を完済すれば質草が返却されますが、返済義務はありません。
 

カードローンは無担保でお金を貸す

一方のカードローンですが、信販会社や消費者金融だけでなく、最近では銀行や信用金庫などの金融機関も積極的にカードローン事業を展開しています。

カードローンは担保も保証人も必要なく、審査をしてお金の融資をしてくれますが、借りたお金は利息と共に完済しなければなりません。

 

申し込みについて


ここでは、融資の申し込みに関する違いを見ていきましょう。
 

年齢制限の違い

融資の申し込みができる年齢ですが、カードローンは20歳以上が申し込めるのに対して、質屋は18歳以上が申し込み可能です。
 

貸し倒れのリスクを恐れるカードローンは、未成年を嫌う

民法によって、未成年(20歳未満)の契約に関しては、これを一方に打ち切ることができる決まりとなっています。そのため、貸し倒れを恐れるカードローンは、20歳以上を申込可能年齢としています。

学生向けのローンの一部は、20歳未満でも申し込みが可能ですが、業者数や融資額は決して多くありません。

銀行や信用金庫のカードローンの場合、20歳以上の条件を満たしていても、学生の場合は申込不可としているところが多いです。

学生は継続安定収入が望めないため、貸し倒れのリスクがあるからです。
 

質草がある質屋は、未成年にも融資

一方の質屋に対しても、前述の民法の規定は適用されます。

ただし、カードローンが保証人も担保も設定しないのに対して、質屋は担保となる「質草」を設定します。

利用者が返済不能に陥っても、質屋としては質草の所有権を自らに移す「質流れ」をすればいいので、カードローンほど貸し倒れのリスクは高くありません。

18歳以上でも、原則として高校生には融資をしない質屋ですが、社会人の未成年に対しては融資に問題はありません。
 

年齢以外の申込条件の違い

年齢以外にも、カードローンには申込条件がありますが、質屋には年齢以外の申込条件はありません。
 

年収、雇用形態など様々な条件が付くカードローンも

特に、低金利で高額融資のカードローンは、年齢以外にも「年収」「雇用形態」「勤続年数」「居住年数」など、様々な条件が付帯してきます。

その他の条件
  • 年収
  • 雇用形態
  • 勤続年数
  • 居住年数

 
地方銀行のカードローンでは、「自行の銀行口座を開設していること」「自行の営業エリア内に住んでいるか勤めていること」を条件にしている場合も多いです。

地方銀行のその他の条件
  • 自行の銀行口座を開設していること
  • 自行の営業エリア内に住んでいるか勤めていること

 

申込方法の違い

申し込み方法についてですが、カードローンは様々な申込方法が用意されているのに対して、質屋の申し込み方法は来店のみです。
 

電話、ネット、無人契約機など、様々な申込方法を揃えるカードローン

業者によって異なりますが、カードローンには申込方法に関する規定が特にありませんので、様々な申込方法を用意しています。主なカードローン業者の申込方法を、以下の表で比較しましょう。

カードローン業者の申込方法
業者名 来店 電話 ネット 契約機 郵送
アコム
プロミス
三菱UFJ銀行 × ×
三井住友銀行 × ×
楽天銀行 × × × ×
ジャックス × × ×

サービスや利便性に提供のある消費者金融系は、最も多くの申込方法を取り揃えています。

メガバンク系が続き、ネット銀行系や信販系は申し込み方法が限定されますが、遠方に住んでいる方でも申し込めるように、ネット申込を可能にしているカードローン業者がほとんどです。
 

質屋は来店のみ

一方の質屋の申し込みは、来店のみです。これは、質屋を管轄する「質屋営業法」によるものです。

質屋営業法では、質屋営業を行なう場所ごとに、その場所を管轄する都道府県の公安委員会に許可を受けなければなりません。

そして、許可を受けた場所以外での質屋営業も禁止されているため、営業エリア外からの電話やネットによる申込は受け付けられません

「質大黒屋」などでは、質草の査定をネットで行なっていますが、それでも正式な質入れの際には、質草を持って本人が来店する必要があります。郵送で質草を送って質入れをすることはできません。
 

担保の違い

融資申込の際に担保が必要かどうかについてですが、カードローンは担保を必要としないのに対して、質屋は担保を必要とします。
 

審査スピードを重視してカードローンは担保なし

銀行の住宅ローンは購入予定の住宅、マイカーローンは購入予定の車を担保としていますが、同じローン商品でもカードローンは担保を必要としません。

担保を設定しようとなると、担保価値の算定などに時間がかかってしまいます。

カードローンはすぐに融資を受けたい人が多く申し込むため、スピード重視のカードローンでは担保を取らないのです。
 

質屋は担保が絶対に必要

一方の質屋は、担保が絶対に必要です。質屋は質入れの他に買取も行なっていますが、いずれにせよ品物を持って行かないといけません。
 

審査について


ここでは、融資審査に関する違いを見ていきましょう。
 

審査時間の違い

審査時間についてですが、平均すると質屋の方が審査時間は短いです。
 

カードローンの審査時間は最短30分だが

主なカードローン業者の審査時間を、表で比較してみましょう。

業者名 最短審査時間
アコム 30分
プロミス 30分
銀行のカードローン 翌営業日~1週間

特にスピードを重視している消費者金融系では、最短30分で審査結果の回答が得られるケースも珍しくありません。

しかし、それ以外のカードローンでは審査時間がかかる傾向があり、申し込んだその日のうちに審査結果が分からないのも普通です。
 

質屋は15分~30分程度

一方の質屋については、持ち込んだ品物の査定のみです。早ければ数分で終わりますし、時間がかかったとしても1時間以内で査定は終了します。

平均では15分~30分見ていただければOKで、査定が翌日までかかるなんてことはありません。
 

信用情報の違い

審査の際には「信用情報」も大きな判断材料です。

信用情報とは、個人のお金の借入や返済などの情報を記録したもので、信用情報機関という第三者機関によって管理されています。

融資申し込みを受けた業者は、信用情報機関に申込者の信用情報の開示請求を行ない、開示された信用情報を参考にします。

信用情報が存在するのはカードローンのみで、質屋には信用情報がありません。
 

カードローンの信用情報は共有されている

信用情報機関の信用情報は、信用情報機関に登録しているカードローン業者ならば、申込者から融資申し込みがあった場合に限って、閲覧することができます。

さらに、信用情報には金融事故情報(長期延滞、債務整理など)も記録されており、金融事故情報は信用情報機関の垣根を超えて、情報共有されます。
 

質屋は業者独自のリストのみ

一方の質屋は、業者の垣根を超えた情報リストというのは存在しません。あるとすれば、業者独自の顧客リストくらいです。

そもそも、質屋にとって重要なのは人となりではなく、持ち込まれる品物の方です。

カードローンでは金融事故を起こすと信用情報にブラックリスト登録されてしまいますが、質屋で質流れをしてもマイナス情報にはなりません。
 

在籍確認の違い

「在籍確認」という審査もあります。申込書に記載された勤務先に本当に在籍しているかを確認することを、在籍確認と呼びます。カードローンでは在籍確認が不可欠ですが、質屋には在籍確認がありません。
 

勤務先の証明は返済能力を確認する上でも重要

カードローンにとって在籍確認とは、返済能力を証明する上でも非常に重要な審査です。

在籍確認は、原則として電話で行ないますが、申込者本人が出なくても在籍確認は可能です。

しかし、在籍確認が済まないと審査は完了せず、いつまでたっても審査結果の連絡が来ません。

電話での在籍確認ではなく、書面での在籍確認などにすることが可能なカードローン業者もありますが、在籍確認自体を省略することはできません。
 

質屋は在籍確認の必要がない

一方の質屋は、在籍確認をする必要がありません。そもそも、質草があるので返済能力の証明は必要ありませんし、在籍確認の電話が面倒です。

 

金利について


お金を借りるからには金利を避けて通ることができませんので、ここでは金利・利息についての違いを見ていきましょう。
 

質屋の方が高金利

金利の数字についてですが、質屋の方が明らかに高金利です。カードローンと質屋で金利を比較してみましょう。

質屋では月利(月に発生する利率)表示が一般的ですが、カードローンに合わせてここでは年利(年に発生する利率)表示に変換して比較します。10万円を融資してもらった際の金利を比較してみます。

業種 業者名 金利(実質年率)
質屋 質大黒屋東京駅前店 60%
質屋 ぜに屋本店 48%
質屋 東京ブランド新宿本店 60%
カードローン アコム 18%
カードローン 三井住友銀行カードローン 14.50%
カードローン ジャックス「プレミアビアージュ」 18%

カードローン業者内、質屋内で多少の違いはありますが、平均してみると、質屋の方がカードローンよりも3倍以上の高金利となっています。
 

カードローンは「出資法」「利息制限法」により年20%未満

銀行、信販会社、消費者金融にかかわらず、無担保でお金を貸す業者は「出資法」「利息制限法」の適用を受けます。

これらの法律により、貸出金利の上限は20%と決められているのです。
 

質屋は「質屋営業法」により年109.5%の高金利融資が可能

一方の質屋は、「出資法」「利息制限法」ではなく、「質屋営業法」の適用を受けます。

質屋営業法には利息に関する規定もあり、月利9%(年利109.5%)までの高金利融資が可能となっています。

これには、以下のような理由が挙げられます。

質屋が高金利にできる理由
  • 質屋が短期間融資を想定しているため、高金利融資でも返済に窮する可能性が少ない
  • 質草保管の設備に手間やお金がかかる
  • 返済不能になれば質流れもできる

ただし、実際の質屋で年利109.5%の高金利融資をしている業者はほぼ皆無です。

ほとんどの質屋では、年利60%程度が相場となっています。
 

利息の違い

借入金額と金利によって発生利息が決まりますが、その計算方法もカードローンは「日割り計算」、質屋は「満月計算」または「満月計算」と異なります。

それぞれの計算方法は、以下のようになります。

日割り計算 1日単位で計算する方法
暦月計算 質入れ月の月末をもって「1か月」とする計算方法
満月計算 質入れ日から1か月後の同日をもって「1か月」とする計算方法
それぞれの計算方法で利息を比較

上記の説明だけでは分かりにくいので、実際に以下の条件で計算をして比較してみましょう。

  • 金利:月利5%(年60%)
  • 借入金:10万円
  • 借入日:2月15日
  • 完済日:3月15日

 
【1】満月計算の場合
満月計算では「1か月分の利息」で済みますので、利息は以下のような計算式となります。

10万円×0.05=5000円
 
【2】暦月計算の場合
暦月計算では「2か月分の利息」が発生しますので、利息は以下のような計算式となります。

10万円×0.05×2か月=1万円
 
【3】日割り計算の場合
日割り計算では借入翌日の2月16日~3月15日の「28日分の利息」が発生しますので、利息は以下のような計算となります。

10万円×0.6÷365日×28日=約4602円

最近では満月計算や日割り計算を採用する質屋も増えてきましたが、昔ながらの質屋では暦月計算をしているところもあり、利息がかさむ傾向にあります。
 

借入について


借入方法や借入可能な金額などについて、ここでは見ていきましょう。
 

融資スピードの違い

質屋は査定が終わればすぐにお金を融資してくれますが、カードローンは審査を通過してもすぐにお金を貸してくれるわけではありません。
 

融資までに時間がかかる銀行のカードローン

消費者金融のカードローンの審査自体は、最短で30分ほどで終了します。そして、自動契約機やカードレス契約によって即日融資が可能です。

しかし、消費者金融よりも低金利な銀行発行のカードローンは審査やそこから融資までに時間がかかることが多いです。

銀行発行のカードローンの即日融資を阻んでいるのは、以下のような要因です。

カードローンの即日融資が難しい理由
  • 郵送による契約書類のやり取りに時間がかかる
  • 銀行休業日、営業時間外は来店契約ができない
  • 振込融資を依頼しても、銀行休業日、営業時間外には振込が反映されない
  • ローンカードの郵送に時間がかかる

特に地方銀行のカードローンは、銀行休業日を挟んでしまうと融資までの時間が大幅に延びてしまうので、平日の午前中に申し込むことが、融資までの時間を短くするポイントです。
 

返済方法の違い

カードローンでは多彩な借入方法を用意しているのに対して、質屋では来店での借入が基本です。
 

カードローンごとの借入方法を比較

カードローンごとに、可能な借入方法を比較してみましょう。

業者名 ATM 電話振込 ネット振込 来店 その他
アコム ショッピング(クレカ)
プロミス プリカへのチャージ
三菱UFJ銀行 × なし
三井住友銀行 × 自動融資
楽天銀行 × なし
ジャックス × × なし

自社ATMだけでなく、提携金融機関ATMやコンビニATMでも借入が可能です。

特に地方銀行のカードローンの中には、口座の残高が不足した際の自動融資機能を備えたカードローンが多いです。
 

質屋の借入方法は来店

一方の質屋は、営業地以外で質屋営業をしてはいけない決まりとなっています。ATMや振込による融資は行っておらず、来店融資のみです。
 

借りれる額の上限

借入可能金額(限度額)は、カードローンの場合は事前に極度額が決まっており、審査の上で決定されます。

一方の質屋は、質草の価値次第で借入可能な金額はいくらでも増やせます
 

カードローンの限度額にも法律の規定が

主なカードローン業者の限度額は上限が500万円~800万円程度が多いです。

カードローンの場合、設定される限度額が多ければ多いほど、適用される金利は低くなるので、限度額は多い方が望ましいです。

しかし、ノンバンク系(信販会社、消費者金融など)カードローンに適用されるのが、「貸金業法」という法律です。

貸金業法ではカードローンの限度額についても「総量規制」という決まりが設けられています。

年収の3分の1以上のお金を貸し付けることは、貸金業者にはできません。自社単独ではなく、他社との合計で年収の3分の1以上ですので、注意してください。

また、貸金業法では、1社で50万円以上の借入、他社も含めて100万円以上の借入を希望する場合には、収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)の提出が求められます。

銀行カードローンにはそのような規定はありませんが、最近では自主的に、年収に応じた限度額の制限、限度額に応じた収入証明書類の提出を求めるところが増えています。
 

質屋は質草次第

質屋の金利も、借入金額が多いほど低くなりますが、カードローンの限度額は実際に借りなくても低い金利が適用されないのに対して、質屋の金利は実際に借り入れた金額によって決まる点が異なります。

価格交渉も可能ですが、借入金額は基本的に質草の価値次第です。借入金額を増やしたければ、質草を増やせば可能です。
 

返済について


返済方法や返済義務、返済金額や返済期限について、カードローンと質屋で比較してみましょう。
 

返済義務の違い

カードローンで借りたお金は返済しなければなりませんが、質屋で借りたお金には返済義務がありません。
 

質屋には「質流れ」という制度がある

質屋には、「質流れ」という制度があります。質屋が預かっている質草の所有権は、預かっている段階ではまだ利用者の元にあります。

しかし、返済ができない、あるいは質草が必要ない場合には、質草の所有権を利用者から質屋へ移すことにより、借りたお金の返済義務が消滅するという制度、それが「質流れ」です。
 

カードローンには質流れがない

当然ですが、カードローンには質流れはありません。ですので、借りたお金は返済する必要があります。

どうしても返済できないところまで追い込まれたら、任意整理や自己破産などの債務整理をすることにより、借金の減額、あるいは帳消しをすることも可能です。

ただし、債務整理をすると数年間は借入ができなくなるので、注意してください。
 

返済方法の違い

カードローンには様々な返済方法がありますが、質屋は基本的に来店して返済をすることとなります。
 

ATM、ネットなど多彩な返済方法があるカードローン

主なカードローン業者別に、可能な返済方法を比較してみましょう。

業者名 ATM 口座振替 振込 来店 その他
アコム なし
プロミス コンビニマルチメディア端末
三菱UFJ銀行 × なし
三井住友銀行 × なし
楽天銀行 × なし
ジャックス × × なし

借入方法と同様、消費者金融系の利便性の高さが目立っています。ただし、ほとんどのカードローンで、口座振替とATMからの返済は可能です。
 

質屋の返済は基本的に来店だが

一方、質屋で借りたお金の返済は、基本的に来店のみです。「質大黒屋」では、一部店舗で振込が可能な場合もあります。
 

最低返済金額の違い

業者によって金額は異なるものの、カードローンでは最低返済金額が決まっています。一方、質屋の場合には特に最低返済金額は決まっていません
 

カードローン業者別の最低返済金額を比較

主なカードローン業者別に、最低返済金額を比較してみましょう。

業者名 最低返済金額
アコム 1,000円
プロミス 1,000円
三菱UFJ銀行 2,000円
三井住友銀行 2,000円
楽天銀行 2,000円
ジャックス 1万円

最低返済金額さえ期日通りに返済していれば、遅延損害金は発生しませんが、返済回数が増えればその分利息も増えてしまいます。

カードローン各社では、最低返済金額を支払ったうえで、追加返済をすることも可能で、追加返済をすれば利息を減らす効果もあります。
 

返済期間の違い

カードローンは数年単位での返済が可能なのに対して、質屋は原則として3か月間で完済しないといけません。
 

質屋は原則3か月以内に完済だが延長も可能

毎月の最低返済金額は特に定められていない質屋ですが、質屋の流質期限(質流れとなってしまう期限)は原則として3か月間となっています。

3か月間を超えて特に支払いがないと、質草の所有権は利用者から質屋へ移り、質流れになります。

ただし、「耳を揃えて完済はできないけど質流れは避けたい」という方のために質屋では「利上げ」というシステムがあります。

利上げとは、利息のみを支払うことで、流質期限を延長できることです。1か月分の利息のみを支払えば流質期限が1か月延長され、3か月分の利息のみを支払えば流質期限が3か月延長できます。
 

完済時の手続き

元金や利息を完済する際、カードローンは特に手続きが必要ありませんが、質屋では「質受け出し」という手続きが必要となります。
 

カードローンは完済しても契約は残る

カードローンで借りたお金を完済する際には、特に手続きは必要ありません。ATMなどから完済するだけです。

ただし、完済してもカードローンの契約は残っています。いつでも使える状態にあり、住宅ローンなどの審査で不利となる可能性もありますので、使わないのであれば解約するといいでしょう。
 

質屋では「質受け出し」が必要

流質期限内に元金と利息を完済することで、質屋に預けた質草を取り戻すことができますが、この手続きを「質受け出し」と言います。

利上げは代理や振込でも可能ですが、質受け出しは本人が来店しなければなりません。その際には、お金と身分証明書、そして質入れの際に受け取った「質札」を忘れずに持ってきてください。

質屋と買取専門店はどっちが現金化しやすい?その違いとケースごとのおすすめ方法をご紹介

「自分が持っている品物をお金に換えたい」、そんなときには「質屋」か「買取専門店」を利用するといいでしょう。

ただし、質屋ではお金を借りることができる、買取専門店ではインターネット取引もできるなど、似ているように思える質屋と買取専門店も、実は違いがあります。

このページでは、質屋と買取専門店の違いを紹介するとともに、利用者のニーズに応じた店舗の使い分けについても解説します。
 

そもそも「質屋」って?「買取専門店」って?


まず、そもそも質屋と買取専門店がどういったお店か、そこから説明しましょう。
 

質屋はお金を借りることができる

持ち込んだ商品(質草)を担保にしてお金を借りることができる、それが質屋の最大の特徴です。全国展開しているお店としては、「質大黒屋」「質屋かんてい局」などがあります。

カードローンと同じように、借りたお金に対しては利息が発生して、その金利はカードローンよりも高くなっています。

全額返済すれば質草は戻ってきますが、カードローンとは異なり、質草を放棄すれば「質流れ」となりますので、返済の義務はありません。

最近では、質入れだけでなく買取も行っている質屋が増えています。さらに、質流れや買取の商品を店頭やインターネットで販売している質屋も少なくありません。
 

買取専門店は簡単さが売り!

希望する商品を買い取ってくれるお店、それが「買取専門店」です。

テレビコマーシャルでもおなじみの「ブランディア」などが代表的ですね。買取専門店は、その名の通り買取を専門的に行なっていますので、販売は行っていません。また、一度買取られた品物は基本的に取り戻すことができません。

利用方法は様々で、店舗を構えている買取専門店であれば、店頭での買取も行なっています。その他、電話やインターネットを使った宅配買取、品物が多い場合には出張買取などもしてくれるので、非常に便利です。

 

質屋と買取専門店の違いを簡単に紹介!

質屋と買取専門店の概要が分かったところで、ここでは、質屋と買取専門店の違いを簡単に紹介しましょう。

比較項目 質屋 買取専門店
管轄する法律 質屋営業法
古物営業法
古物営業法
必要な免許 質屋営業許可 古物商許可
販売 するお店もある しない
お金の融資 する しない
取引方法 基本的に店頭のみ 店頭、宅配、インターネットなど
商品の返却 できる できない

似たようなビジネスモデルに思える質屋と買取専門店ですが、こうしてみるとずいぶん違いがあります。次からは、質屋と買取専門店がどう違うのか、より具体的に解説しましょう。

 

違いその1:管轄する法律が違う

質屋と買取専門店では、それぞれの店舗を管轄する法律が異なります。

質屋は「質屋営業法」

質屋を管轄する法律は、「質屋営業法」です。質屋営業法とは、1950年(昭和25年)に制定され、質屋を営業するにあたっての規則を定めた法律です。全部で36条ありますが、主に以下のようなことが定められています。

質屋営業法の概要
  • 質屋営業の許可基準
  • 営業内容
  • 名義貸しの禁止
  • 保管設備
  • 許可証
  • 営業の制限
  • 確認と申告
  • 帳簿
  • 質草の返還

 
質屋営業法では概要を定義しているのみで、実際の細かい施行規則などは、各都道府県の公安委員会によって、別途定められています。

 

買取専門店は「古物営業法」

一方、質屋営業をしない買取専門店は、「質屋営業法」の管轄ではありません。買取専門店を管轄する法律は、「古物営業法」です。

古物営業法とは、1949年(昭和24)に制定されたもので、主に盗品等の売買防止、被害の迅速な回復を目的とした法律です。全部で39条ありますが、主に以下のようなことが定められています。

古物営業法の定めること
  • 古物商の許可基準
  • 許可証
  • 名義貸しの禁止
  • 競売の届け出
  • 古物競り斡旋業者
  • 営業の制限
  • 帳簿
  • 差し止め

 

ちなみに、買取もしている質屋は、質屋営業法だけでなく古物営業法の管轄ともなります。

 

違いその2:必要な免許が違う


質屋と買取専門店では、必要となる免許も異なります。

質屋には「質屋営業許可」が必要

質屋を営業するにあたって必要な免許は、「質屋営業許可」です。質屋営業許可を受けるには、営業地を管轄する都道府県警察に許可申請を出し、公安委員会の許可を得なければなりません。

ただし、以下の欠格要件に該当する人は、許可されません。

許可されない方の要件
  • 禁固刑以上の刑期が満了してから3年未満
  • 住居が定まらない
  • 自己破産者
  • 保管設備を有しないもの …など

 

神奈川県警の場合、許可を申請するだけでも5万円近い手数料がかかり、申請をしてから許可証が交付されるまでに50日程度かかります。

 

買取専門店には「古物商許可」が必要

買取専門店を営業するにあたって必要な免許は、「古物商許可」です。

古物商許可を受けるのも、質屋営業許可と同様に、営業地を管轄する都道府県警察に許可申請を出し、公安委員会の許可を得なければなりません。

警視庁の場合、手数料として19,000円かかり、許可されれば、申請から40日以内に許可証が交付されます。

 

違いその3:保管設備が違う


質屋と買取専門店では、保管設備にも違いがあります。
 

質屋営業法では保管設備に関する決まりもある

質屋を管轄する質屋営業法には、その第7条に保管設備に関する条文もあり、以下のように記載がされています。

  • 【第1項】公安委員会は、火災、盗難等の予防のため必要があると認めるときは、質屋の設けるべき質物の保管設備について、一定の基準を定めることができる。
  • 【第2項】公安委員会は、前項の基準を定めた場合は、一定の公告式により、これを告示するものとする。
  • 【第3項】第1項の規定により、公安委員会が質物の保管設備について基準を定めた場合には、質屋は、当該基準に従い質物の保管設備を設けなければならない。

 

実際には、質屋営業法に基づいて、各都道府県で質草の保管設備に関する基準が定められており、東京都の公安委員会の規則では、主に以下のように定められています。

  • 保管設備の大きさは床面積11平方メートル以上、容積30立方メートル以上
  • 主要構造部は建築基準法第2条第7号に定められた耐火構造
  • 出入り口には消火器を設置
  • 防湿上有効な措置を講じる
  • 破壊や侵入防止に有効な措置を講じる
  • ねずみなどの動物侵入を防止する措置を講じる

 
質屋は、質草を長期間預かる場合も多いため、質草の価値を損なわないためにも、湿気やネズミなどに関する予防措置まで決まっています。

 

古物営業法には保管設備に関する決まりはない

一方、買取専門店を管轄する古物営業法には、保管設備に関する決まりは特にありません。決まりがなくても自主的に保管設備を充実させている買取専門店ももちろんありますが、保管設備がしっかりしていなくても買取専門店はできます

 

違いその4:商品の販売をするかしないかが違う

質屋と買取専門店では、商品の店頭販売をするかしないかも違ってきます。

販売をする質屋もある

質屋の場合、商品の販売をするかしないかについては、まず古物商許可の有無によって異なります。商品の買取だけでなく、販売をする際にも古物商許可が必要となります。

その商品が買取されたものか質流れ品かは問題ではなく、販売するとなれば古物商許可が必要ですので、古物商許可がない質屋は、買取も販売もできません。

ただし、古物商許可があっても、質入れを専門としている、スペースの都合で販売スペースが確保できないとなれば、販売することはできません。

 

買取専門店は買取のみ

一方の買取専門店は、名前の通り、買取しか行っておらず販売をしていません。「買い取った品物はどこに行くのだろう」という疑問もわいてきますが、主に中古車業者が集まる古物市場で競売にかけられ、中古品の販売業者の元へ行きます

 

違いその5:お金の融資が違う


質屋と買取専門店では、お金の融資にも違いがあります。

質屋では「質入れ」「買取」が可能

質屋営業許可を取得している質屋であれば、商品の質入れが可能です。また、古物商許可を取得している質屋ならば、「買取」もできます。

商品を担保にしてお金を借りる行為を「質入れ」と呼びますが、これは買取専門店にはできない質屋ならではの融資です。

一方、カードローンの場合は借りたお金は返済しなければなりませんが、質屋の質入れは返済の義務がありません。返済しなければ質流れとなりますが、質流れとなればそれ以上返済の督促を受けることもありません。
 

買取専門店は「買取」のみ可能

買取専門店は、「買取」のみ可能です。融資ではなく、商品を査定してそれに見合ったお金と商品を交換する形式となっています。買取専門店からもらったお金には、もちろん返済の義務がありません。
 

違いその6:商品の返却が違う

質屋と買取専門店では、商品の返却についても違いがあります。

質屋は取り戻すことが可能

質屋で質入れをした商品については、取り戻すことが可能です。

質草を取り戻すには、質入れによって得られた融資金に加えて、所定の利息も合わせて完済しなければなりません。金利は年60%程度で、カードローンと比べてもかなりの高金利です。返済期限も3か月程度と短いです。

これだけを見ていると、質草を取り戻すのは難しそうですが、例えば1か月分の利息だけを支払っていけば返済期限が1か月延長され、質流れを防ぐことができます。最低返済額も特に決まっていませんので、どうしても質流れさせたくない商品については、利息だけを支払うのも手です。

 

買取専門店は返却不可

一方、買取専門店で買い取ってもらった品物は、その時点で所有権が買取専門店に移りますので、基本的に同じ価格で買い戻すことはできません。買取専門店は販売をしませんので、店頭で買い戻すこともできません。

 

違いその7:取引方法が違う

質屋と買取専門店では、取引方法にも違いがあります。

質屋は基本的に来店のみ

質屋の取引方法は、基本的に来店のみです。質屋営業法第12条では、営業の制限について「質屋は、その営業所又は質置主の住所若しくは居所以外の場所において物品を質に取ってはならない。」と定めています。

つまり、質屋の営業地以外の場所から、電話やインターネットを使って質入れをしようとしても、それはできません。

「質大黒屋」など、一部の質屋では、インターネットを使って質草の大まかな査定をすることができます。それでも、実際に質入れをしたいとなれば、質屋に来店をしなければなりません。

融資金の返却についても、来店のみという質屋が多いです。利息のみの支払いであれば銀行振込でもOKという質屋もありますが、完済して質草を返却してほしい時には、質札を持って来店しなければなりません
 

買取専門店は多彩な取引方法

一方、買取専門店は質屋と異なり、営業の制限が特にありません。

そのため、店舗で買取をするのはもちろん、電話やインターネットで依頼をして、商品を宅配便で送って査定をしてもらう「宅配買取」、買取専門店がお客のところに出向いて査定をする「出張買取」など、様々な取引方法があります。

 

質屋と買取専門店、どっちがいいの?


質屋と買取専門店の違いはご理解いただけたかと思います。

商品があってそれと引き換えにお金がほしいとなれば、質屋と買取専門店の選択肢がありますが、どちらにすべきかはケースバイケースです。

そこでここでは、ケースごとに、質屋と買取専門店のどちらを選べばいいのかを紹介しましょう。
 

【ケース1】品物がブランド品や高級腕時計→質屋がおすすめ

お金に換えたい品物がブランドバッグや高級腕時計の場合、質屋がおすすめです。買取専門店の場合、ブランドや品物自体の価値を正確に把握していない可能性があります。

一方、質屋には専門の鑑定員がおり、研修などを頻繁に実施して、日々最新情報の取得に余念がありません。万が一偽ブランド品の可能性が高い場合、「偽物です」とまでは言わないものの、「この品物は値段が付けられません」と言うでしょう。

また、ジュエリーなどの場合は、ジュエリーとしての価値だけでなく、貴金属としての価値でも算定してくれますので、壊れたジュエリー、古いジュエリーでも思わぬ高額になるかもしれません。
 

【ケース2】近くにお店がない → 買取専門店の方がいい

「家の近くに質屋も買取専門店もないが、品物をお金に換えたい」、そんな場合は、買取専門店の方がいいケースが多いです。

質屋の質入れは来店しなければなりませんので、質屋が遠方にある場合には交通費もバカになりません。

一方、買取専門店ならば、来店買取だけではなく、宅配買取や出張買取も行なっており、外出することなく品物をお金に換えることができます。

ただし、質屋でも大まかな査定だけならばネットで行なっている業者もあり、査定結果が買取専門店よりもかなり好条件ならば、交通費をかけても来店する価値はあるかもしれません。
 

【ケース3】大事なものをお金に換えたい → 質屋がおすすめ


「大事な人からのプレゼント」「親の形見」など、できれば手放したくないけどお金に困っている方の場合、質屋がおすすめです。

買取専門店で買取してもらうと、その瞬間から品物の所有権は買取専門店のものとなります。買取専門店は販売を基本的に行なっていませんので、買い戻すこともできません。

質屋で買取を希望すると、基本的には買取専門店と同じ扱いとなります。ただし、古物商免許を持っているからには、販売を念頭に置いている質屋も多いので、買い戻せる可能性はあります。

さらに、買取ではなく質入れをすれば、「元金プラス利息の完済」という条件で品物を取り戻すことも可能です。

完済はできなくとも、1か月分以上の利息でも支払えば質流れを阻止することができますので、大切な品物を守ることができます。
 

【ケース4】品物が大量にある → 買取専門店が便利

お金に換えたい品物が大量にある場合、一般的には買取専門店の方が便利です。質屋で大量の品物をお金に換えようとすると、質屋での質入れは来店が原則ですので、品物を持って来店しなければなりません。

一方の買取専門店では、来店だけではなく宅配や出張での買取をしてくれます。かさばる大量のバッグ、重い貴金属などは、買取専門店の方が楽に買取をしてもらえるでしょう。

特に出張買取の場合、希望額に届かなければその場で品物を追加することもできますので、希望額に届く可能性が高くなります。

【ケース5】品物がレアものの可能性 → ブランド品なら質屋、それ以外なら買取専門店


限定物やアニバーサリー物など、お金に換えたい品物がレアものの可能性が高い場合、ブランド品ならば質屋、それ以外ならば買取専門店に持って行くのがおすすめです。

ヴィトンのバッグ、ロレックスの腕時計、ティファニーのジュエリーなど、人気ブランド品の中には、限定物やアニバーサリー物もあります。その品物が限定物やアニバーサリー物であっても、査定をする人がその事実を知らなければ、低い査定額しか出ません。

しかし、質屋の人ならばブランド品の限定物やアニバーサリー物は把握しているので、適正な査定をしてくれるでしょう。

ブランド品以外の限定物やアニバーサリー物の場合は、買取専門店の方がいいでしょう。

ブランド品以外は、正直言って質屋はあまり強くはありませんし、専門外の買取専門店に持って行っても適正な買取価格とはなりません。一方、専門的な買取専門店であれば、その価値を正しく買取価格に反映してくれるでしょう。
 

【ケース6】別の商品を買いたい → 販売スペースのある質屋へ

自分の品物をお金にして、それを元手にして別のブランド品や高級腕時計を解体となれば、販売スペースのある質屋がおすすめです。買取専門店は販売を行なっていません。

質屋でも、買取や販売を行なっておらず、質入れのみを生業としているような質屋では、販売商品を置いていない可能性が高いです。

【ケース7】どちらが良いかよく分からない → 質屋と買取専門店を比較しよう

様々な条件が絡んでどちらが良いかよく分からないが、できるだけ高額なお金に換えたい場合には、質屋と買取専門店の相見積もりをしてみましょう。

査定をしてもらったからと言って、必ず買取(あるいは質入れ)しなければならないわけではありません。

査定額が気に入らない、他の業者の査定額も見てみたいとなれば、質屋同士、あるいは買取専門店同士で査定額を比較するもよし、質屋と買取専門店で査定金額を比べてみるのもありです。

ただし、査定をしてもらう際には、できるだけ同じような日時で査定をしてもらう、保証書や鑑別書、外箱などを両方の査定で持って行くなど、査定条件をイコールにしないと公正な比較ができません。

 

まとめ

質屋と買取専門店には違いがありますが、状態の良いもの、価値の高いものには高額査定が付く点は変わりありません。

品物を高額なお金に換えたいのであれば、汚れや傷がついていない状態で、付属品なども揃っている状態にすることが重要です。

質屋と買取専門店で使い分けをするとすれば、地理的条件(お店が近くにない)、品物への愛着(質屋ならば取り戻せる)といったところでしょう。

せっかくの品物ですので、できるだけ高額査定を希望するのも当然のことです。時間などが許せば、可能な限り多くの業者に査定をしてもらうとある程度の適正価格が分かり、売るべき業者も見えてきますよ。

質屋でお買物!鑑定書はつくの?相場は?気になるポイントを解説


質屋はもともと、商品と引き換えにお金を借りる場所です。しかし最近では、買取専門店感覚で買取をしてもらったり、ブランドショップ感覚で商品を購入したりする人が増えています。そこには、質屋ならではの品質の高さがあるようです。

今回は、質屋で販売されているものや質屋で購入するメリット・デメリットだけでなく、気になる商品の保管やメンテナンス、そして商品の相場まで紹介します。

 

質屋で売っている物


まずは、質屋で売っているものを把握して、希望の商品があるかどうかを確認しましょう。質屋では、主に以下のようなものを販売しています。
 

高級ブランドのバッグ

まずは、高級ブランドのバッグです。販売スペースを設けている質屋さんでは、最も目立つ場所に陳列されています。また、高価な商品も多いため、むき出しで陳列するのではなく、鍵付きのガラス陳列ケースに置いてある場合が多いです。

質屋さんで販売されているバッグは、高級ブランドバッグが多いです。一方、ノーブランドやスポーツブランドのバッグなどは価値の算定が難しいため、質屋での買取や質入れを行なっていないケースが多く、よって、販売もしていません。
 

人気は信頼の「ヴィトン」と「エルメス」

高級ブランドのバッグにもさまざまな種類がありますが、中古ブランド通販の「質の大黒屋」の公式サイトのバッグカテゴリーで特に人気のブランドは、以下の通りです。

質の大黒屋で人気のブランドバックランキング
  • 第1位:ルイ・ヴィトン
  • 第2位:エルメス
  • 第3位:シャネル
  • 第4位:プラダ
  • 第5位:グッチ

取扱量や人気を考えると、ルイ・ヴィトンが頭一つ抜けた感じで、それを追いかけるのがエルメス、さらに離されて他の3ブランドといった感じですね。旅行かばんを起源とするルイ・ヴィトン、もともとは馬具のメーカーだったエルメス、ユーザーはそのブランド力だけでなく、信頼性も重視しているようです。
 

ヴィトンは汚れが目立ちにくい「モノグラム」と「ダミエ」が人気


ルイ・ヴィトンの高級バッグの中でも特に人気が高いラインナップが、「モノグラム」と「ダミエ」です。この2つのラインナップは、他のラインナップと比べて汚れがあまり目立ちません。長く愛用するバッグを探している方に人気があります。

バッグの形状については、ハンドバッグとショルダーバッグが多く販売されていますが、最近では使い勝手の良いトートバッグの人気が高まっています。ただし、その人気の一方で入荷量が少ないため、質屋の店頭で見かけることはあまりありません。
 

エルメスは「ケリー」と「バーキン」がトップ2

人気ブランド第2位のエルメス、そのエルメスの中でも人気のラインナップは、やはり「ケリー」と「バーキン」です。前者はハリウッドスターからモナコ大公妃へと華麗なる転身を遂げたグレース・ケリー、後者はフランスの人気ミュージシャンであるジェーン・バーキンに由来しており、両者とも愛用していたバッグです。

ケリーは、ハンドバッグが圧倒的に人気を誇っており、カラーラインナップも多彩です。一方のバーキンもハンドバッグが人気ですが、ケリーほど堅苦しい感じではありません。バーキンの場合、ハンドバッグよりさらにカジュアルに使えるトートバッグの人気も高いです。
 

時計

次に紹介するのは、時計です。高級ブランドバッグと同様、時計も鍵付きの陳列ガラスケースに置かれていることが多いです。ハンドバッグと異なり、時計の場合は「動くこと」が非常に重要となってきます。また、高級ブランドバッグは、女性客をメインターゲットとして販売するのに対して、時計は男女ともに重要な販売客です。
 

人気は「ロレックス」「カルティエ」「オメガ」など

高級ブランドバッグと同様に、時計でも中古ブランド通販の「質の大黒屋」の公式サイトの時計カテゴリーを見てみましょう。

質の大黒屋の人気時計ブランドランキング
  • 第1位:ロレックス
  • 第2位:カルティエ
  • 第3位:オメガ
  • 第4位:ブルガリ
  • 第5位:フランクミューラー

以上のようになっています。取扱量や人気を考えるとロレックスが人気ですが、2位以下のブランドも負けてはいませんで、高級ブランドバッグほど大きな差はありません。
 

ロレックスはターゲットによって人気が異なる

時計には、宝飾品のような価値を求める人と、質実剛健さを求める人がいますが、ロレックスはどちらかというと前者が多いです。人気モデルを見ても、ラインナップにかかわらず、シャンパンゴールドのカラーやダイヤ入りなど、ゴージャス感があるものが人気を集めています。

ただし、若者の場合は多少事情が異なり、金銀のゴージャスな色づかいではなく、ベゼルがブルー、文字盤がブラックなど、シンプルにつけられるものが人気です。ラインナップも、サブマリーナーやエクスプローラー、デイトナなど、スポーティーなものが好まれています。
 

カルティエは女性人気が高い

ロレックスは男女ともに人気がありますが、それと比較してカルティエは、女性人気が高くなっています。宝飾品メーカーらしく、デザイン性に優れたラインナップが多いです。

人気ラインナップの「タンク」は、戦車の轍をモチーフにした剛健さもあり、男性人気も高いです。「パシャ」はモロッコの太守(パシャ)が依頼したことが起源で、エレガントなフォルムですが、防止加工も施されています。最近人気なのが「バロンブルー」で、フランス語で「青い風船」との意味ですが、その名のとおり真ん丸なフォルムです。
 

ジュエリー


高級ブランドバッグや時計と並んで、質屋で販売されている商品といえば、ジュエリーを忘れてはいけません。ジュエリーも、高級ブランドバッグや時計と同様に、鍵付きのガラス陳列ケースに並べられることが多いです。

ただし、ジュエリーは高級ブランドバッグや時計と異なる点があります。高級ブランドバッグや時計の販売価格は、ブランドの持つイメージや状態、人気によって決まりますが、ジュエリーはそれに加えて、素材の価値も加味されるのです。加えて、ジュエリーにはその人のイニシャルやメッセージなどが刻印されているケースも多いですが、販売時にそれらはもちろん消されています。

ジュエリーでも中古ブランド通販の「質の大黒屋」の公式サイトのジュエリーカテゴリーを見てみましょう。

質の大黒屋で人気のジュエリーブランドランキング
  • 第1位:カルティエ
  • 第2位:ティファニー
  • 第3位:ブルガリ
  • 第4位:ヴァンクリーフ&アーペル
  • 第5位:4℃

時計カテゴリーでもランクインしているカルティエとブルガリが、ジュエリーカテゴリーでもランクインしています。ジュエリーは、他の商品より年代差が大きく、上の年代にはハリーウィンストンなども人気です。
 

カルティエは比較的お手頃価格

カルティエは超高級なジュエリーというイメージがありますが、質屋では10万円程度で購入可能なお手頃価格なブランドです。カラーはゴールド、シャンパンゴールドのジュエリーが多いのが特徴です。
 

ティファニーはバリエーション豊富なラインナップ

ティファニーは、ネックレス、ペンダント、指輪、ブローチなど、質屋で幅広く販売しています。カルティエほど主張せず、それでいて高級感あふれている点が、老若男女を問わず人気です。プラチナやシルバー、ダイヤモンドのジュエリーが人気です。
 

トップ3以外に質屋で販売されているものは?


高級ブランドバッグ、腕時計、ジュエリーが、質屋で販売されているトップ3と言っても過言ではありません。では、それ以外に質屋ではどんなものが販売されているのか、「質の大黒屋」で質入れ可能な商品を参考にしてみましょう。

  • 金・プラチナ
  • アパレル類
  • 財布・小物
  • 記念金貨、外国金貨
  • ボールペン・万年筆
  • 一眼レフカメラ
  • デジカメ
  • レンズ
  • ビデオカメラ
  • Apple製品
  • ノートパソコン・タブレット
  • スマートフォン
  • チケット・金券類
  • 楽器
  • 電動工具
  • ヘルメット

 

一部の質屋でしか販売されていないものもある

バッグや指輪、小物や時計、アパレル類や靴などは、多くの質屋で買取、または質入れされ、販売されています。しかし、中には一部の質屋しか買取や質入れを行なわず、販売もしていない商品があるのです。その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
 

専門的な知識が必要

高級ブランドバッグやジュエリーを査定する際にも、質屋のスタッフにはある程度の専門的な知識が求められますが、骨董品や美術品などは、ものの状態以外にもその品物が持つ歴史的な価値が、査定額に大きな影響を与えます。場合によっては、専門家の協力を仰ぐ必要もあり、そうなると手間も費用も掛かってしまうため、骨董品や美術品などを扱っている質屋さんはさほど多くありません。
 

品物の保管が大変

質入れしても、その保管が大変だという事情もあります。質屋に関係する法律に「質屋営業法」がありますが、その第7条には保管設備についての基準も、以下のように定められています。

  • 公安委員会は、火災、盗難等の予防のため必要があると認めるときは、質屋の設けるべき質物の保管設備について、一定の基準を定めることができる
  • 公安委員会は、前項の基準を定めた場合は、一定の公告式により、これを告示するものとする
  • 第1項の規定により、公安委員会が質物の保管設備について基準を定めた場合には、質屋は、当該基準に従い質物の保管設備を設けなければならない

さらに、質屋営業法第7条に基づき、公安委員会では「保管設備の基準を定める規則」を制定しています。この規則に従い、質屋の倉庫は温度や湿度の管理が行われているのです。

ただし、楽器や美術品、骨とう品やヴィンテージワインなどは、普通の品物よりもシビアかつ独自の管理を必要とします。温度や湿度だけでなく、広大なスペースを必要とする質草もあり、それを嫌って、楽器や美術品、骨とう品を扱わない質屋も少なくありません
 

販売しても売れない

さほど専門的な知識も必要なく、保管も大変でない商品でも、売れない商品はできれば買取したくありません。テレビやパソコンなどの家電などは商品サイクルが早いため、質屋で保管しているうちにあっという間に価値が下がってしまいます。

 

品質は?メンテされてから売られているのか?


「質屋で売られているものって、買っても大丈夫?」と思っているかもしれませんが、大丈夫です。質屋が安心・高品質なのには、以下のような理由があるからです。
 

確かな鑑定眼

皆さんがまず気にするのは、「その商品が本物か偽物か」ではないでしょうか。高級ブランドバッグなどの真贋を見極めるうえで、質屋スタッフの真贋を見極める目は確かです。質屋のスタッフは研修を行ない、ブランドバッグなどの真贋を見極めるポイントなどを伝授されています。

本物だとしても、その商品の本当の価値を見極められないと、大したものでない商品に高額の販売価格が付けられる可能性があります。その点も心配いりません。特にジュエリーは些細なことで金額が大きく変わるため、米国宝石学会宝石鑑定士を在籍させている質屋もあります。素材の鑑定はもちろん、限定モデルなどの事情も知っているため、適正な価格を付けてもらえます
 

メンテナンスもしっかり

質入れまたは買取された商品が新たな人に販売されるまでに、質屋ではしっかりとしたリフォームやメンテナンスを行ないます。ジュエリーです。「和田質店」では、ジュエリーに関して以下のようなメンテナンスをしてくれます。

作業名 メリット
クリーニング 石によって異なるクリーニング方法も把握
石やリングの磨き直し 輝きを取り戻す、前の持ち主の刻印も消去
リングのサイズ直し サイズが合わないリングも購入できる
石落ち修理 落ちてしまった細かいダイヤを修理
糸交換 汗で劣化したパールの糸を交換

 

質屋で買うと保証はつくの?

質屋で商品を買ったが、鑑定書が付いていなかったり、保証が付いていなかったりすると不安ですよね。質屋ならば、そんな心配はいりません。

新たな鑑定書を取得

特にジュエリーは、鑑定書の有無が価格に大きな影響を与えます。購入したジュエリーに鑑定書が付いていなくても、心配いりません。「和田質店」では、以下のようなサービスを実施しています。

項目 費用 特徴
宝石鑑別書取得 3000円~ ・客観的な第三者機関に鑑別書作成を依頼
・写真入り・ノート状の鑑別書
色石簡易鑑別 1000円~ ・客観的な第三者機関に鑑別書作成を依頼
・ビニールパックに鑑別結果が記載
ダイヤモンドグレーディング
レポート取得
3000円~ ・客観的な第三者機関にレポート作成依頼
・写真入り・ノート状のレポート
ダイヤモンド簡易
グレーディング
1000円~ ・客観的な第三者機関に鑑別書作成を依頼
・ビニールパックにグレードが記載

「和田質店」では、自社でも宝石鑑定士は在籍していますが、より確実な鑑別書を付けるため、第三者機関に依頼をしています。
 

質屋独自の保証も付く場合が

メーカー保証が切れている商品を質屋で購入しても、質屋が独自で保証を付けてくれる場合があります。「さのや」の場合、その保証内容は店舗や商品、価格によって以下のように異なります。自然故障については、保証期間内であれば無料で修理してくれるところが多いです。

店舗名 対象商品 保証内容
さのや本店 腕時計 12か月(新品)
6か月(中古、新品同様)
ジュエリーJ&B 宝石、貴金属 鑑定書又は鑑別書無料
(10万円以上)
J&B さのや
LVモノグラム館プラス
バッグ、財布 2か月
バーゲンホール バッグ、時計、家電、その他 【腕時計】
6か月(新品同様、5万円以上中古)
3ヶ月(新品同様、5万円未満中古)
【バッグ・財布】
2か月
さのや大塚駅前店 バッグ、時計 12か月(新品)
6か月(新品同様、5万円以上中古)
3ヶ月(新品同様、5万円未満中古)
【バッグ・財布】
2か月

 

質屋で買った商品が偽物だったら?

「質屋では本物か偽物かの真贋鑑定をしてくれる」と思っている方が多いようですが、それは正しくありません。質屋が行なうのはあくまでも「その商品がいくらの価値があるか」の査定です。真贋鑑定ができるのは、商標権を持つブランド側のみです。

つまり、「質屋が買取拒否=偽物」というわけではなく、「本物か偽物か分からない=買取拒否」という場合もあります。また、本物だが改造が加えられている品物も、ブランドによる保証やメンテナンスが受けられないため、買取拒否される可能性が高いです。

このことを前提として、「質屋で購入した商品が偽物だったら?」についてですが、商標法などでは、偽物と知っていて販売・購入した人は処罰されますが、偽物と知らないで購入した人は、特に罪には問われません。一方、今回のケースでいう「偽物と知らずに販売した質屋」については、商標法違反となり、処罰される可能性があります。領収書や取得した鑑定書などがあれば、返金交渉を行なうといいでしょう。

 

質屋で販売されている商品の相場は?


価格にシビアな方は、「質屋で販売されている商品の相場が知りたい」と思っているでしょう。商品の状態や需給関係などによって価格は変動しますので、一概に相場を知ることはできませんが、類似商品の価格比較ならば可能です。そこで、「楽天市場」に出店していて、バッグ類を取り扱っている質店をピックアップして、商品価格を比較してみましょう。
 

ルイ・ヴィトン トートバッグ バティニョール

質店名 価格 状態
堀田商事質店 41,040円 中古品-良い
真子質店 48,060円 中古品-可
森田質店 43,100円 中古品-良い
森田質店 108,000円 未使用品

 

ルイ・ヴィトン トートバッグ イエナ

質店名 価格 状態
質屋かんてい局 147,980円 中古品-ほぼ新品
質屋 藤千商店 135,800円 新古品・未使用品
質屋 大黒屋 127,440円 中古品-良い
たかみ質店 148,000円 新古品・未使用品

 

ロレックス デイトナ

質店名 価格 状態
質屋かんてい局 1,179,800円 中古品-可
質屋 大黒屋 1,369,440円 中古品-可
質 ウエダ 1,553,040円 中古品-非常に良い
質 清水屋 1,980,000円 中古品-非常に良い

 

ティファニー ネックレス オープンハート

質店名 価格 状態
質SHOP 富田 86,400円 中古品-良い
質屋あきんど 10,800円 中古品-ほぼ新品
大蔵質店 7,000円 中古品-非常に良い
イコー質店 37,800円 中古品-非常に良い

カラーや素材の違いで、価格差が出ています。また、状態によっても価格差があります。より正確な質屋の販売相場を知るには、商品名だけでなく品番、カラーも入力して検索をするといいでしょう。

 

質屋で買うことのメリット・デメリット


ほしい商品があれば、質屋以外にもリサイクルショップや小売店、オークションやフリマアプリなどから購入できます。それでも、数ある購入場所から質屋を選ぶには、それなりのメリットやデメリットがあるからです。ここでは、質屋で商品を買うことのメリット・デメリットを紹介しましょう。
 

メリット1:鑑定は折り紙付き

質屋で販売されている商品は、高品質なものが多いです。「新品でもらった高級ブランドのバッグ、真贋鑑定だけしてもらおうと思ったけど、思ったよりいい値段が付いたので売った」というように、真贋鑑定に質屋を利用する方も少なくありません。質屋には確かな目を持った鑑定士が在籍しており、その品質は折り紙付きです。
 

メリット2:保管状態も良い

質屋営業法によって、保管設備にも決まりが設けられていますので、質入れされた商品の保存状態も良好です。リサイクルショップなどの場合、温度や湿度の調節をせずに常温の倉庫で保管、ということが多いので、あまり良好な保管状態とはいえませんね。
 

メリット3:思わぬ掘り出し物に出会える可能性も

ブランドの正規販売店では、基本的に現行品しか販売していません。ブランドでの生産を終了したけど魅力的な商品、限定物やレアもののブランド品を購入したいなら、質屋などがおすすめです。
 

デメリット1:販売数が少ない

質屋で販売されている商品は、基本的に自社で買取した商品、あるいは質流れの商品です。これだけでは足りない場合も多いので、業者間で実施される競りで商品を仕入れる質屋もありますが、それでも販売数や種類は多くありません。
 

デメリット2:自分の目で確認が望ましい

ブランドの正規販売店では新品を取り扱っており、購入した商品に何らかの不具合があった場合、無料で修理や交換などの対応をしてくれます。一方の質屋の商品は、中古品が多く、全ての質屋で保証を付けているわけではありません。よって、購入時には自分の目でしっかりと商品の状態を確認するのが望ましいです。

 

まとめ

質屋でブランド品を購入すると、思わぬ掘り出し物に出会える可能性があり、新品を買うよりも安いです。しかし、お目当ての商品が質屋で購入できるとは限らず、保証も付いていない場合があります。質屋で商品を購入する際、できれば直接訪れて確認するのがベストですが、ネット経由で購入する場合も、商品の写真を見たり、状態を事細かに質問したりするなどして、「思ったのと違う」といったことがないようにしましょう。

質屋の使い方 ~質入れできる?できない?金利や利用の流れは?


「質屋ではどんなものを質入れできるんだろう?」
「利用の流れが分からない….」
「利息ってどうなっているのかな?」

など、質屋の使い方がよく分からないために、質屋を敬遠している人も多いのではないでしょうか。しかし、使い方さえ分かれば、審査もなく返済も自由な質屋は、非常に便利です。

そこでこの記事では、質屋で質入れできるもの、質入れまでの流れ、金利や利息について、徹底的に解説します。

 

質入れできるもの、できないもの


「どうしてもすぐにお金が必要」「お金はほしいけど消費者金融は利用できない」など、何らかの事情があってすぐに融資を受けたい方が、質屋を利用するケースが比較的多いです。質屋では本人に対する審査は行われず、持ち込んだ物品に対して査定が行われますので、ブラックリストに登録されている人でも、質屋を利用できます。

しかし、持ち込んだ物品が全て質入れできるかというと、そうではありません。そこでここでは、質屋に持ち込んで質入れできるもの、質入れできないものを紹介しましょう。
 

質入れできるものは基本的に「価値のあるもの」

質入れできるものは、基本的に「価値のあるもの」だけです。価値のないポケットティッシュやボールペンなどを持ち込んで、お金を貸してくれる質屋もごくまれにありますが、それは「偽装質屋」というヤミ金です。偽装質屋は質屋を装った悪徳金融業者で、普通の質屋では認められている「質流れ」を、偽装質屋では認めてくれません。それだけでなく、取り立ても行なわれますので、絶対に利用しないでください。
 

高級ブランドのバッグは定番


質入れできる物品の中で代表的なものといえば、「高級ブランドのバッグ」です。女性ものの高級ブランドのバッグは、高額で質入れできる可能性が高くなります。男性からのもらい物でバックを持て余している女性などが、質入れするケースが目立っていますね。

数ある高級ブランドのバッグの中でも、派手な色遣いやデザインのものではなく、「ルイ・ヴィトンのモノグラム」「ルイ・ヴィトンのダミエ」「エルメスのバーキン」など、定番ラインナップが、どこの質屋でも不動の人気を誇ります。定番でなくても、限定物の高級ブランドのバッグも、比較的高額での質入れが可能です。

人気の定番商品
  • ルイ・ヴィトンのモノグラム
  • ルイ・ヴィトンのダミエ
  • エルメスのバーキン

 

財布やキーケースも高級ブランドを重視

バッグと同様に、財布やキーケースもブランドが重視されます。財布でもルイ・ヴィトンの人気が高く、モノグラムやダミエなどのラインナップが人気です。ただし、財布やキーケースは、TPOによって使い分けることがないため、TPOによってハンドバッグやショルダーバッグなどと使い分けるバッグと比べると、高額質入れの可能性が低いです。
 

腕時計の最低条件は?

普段使いするもので、高級な物品といえば、腕時計を忘れてはいけません。フランク・ミュラーやロレックス、オメガやウブロなどの専門メーカーはもちろん、ブルガリやカルティエなど、ジュエリーメーカーが製造している腕時計も、高額査定が期待できます。

腕時計の場合、「動くこと」が最低条件となります。電池切れで動かないのはOKですが、故障で動かないのはNGです。また、バッグと同様に、普段使いをしていると傷や汚れが付きやすいアイテムですが、特に腕時計のキズは目立ちやすいので注意しましょう。
 

貴金属はブランドよりも…


比較的、高額の質入れが可能な物品、もう一つは貴金属です。指輪やネックレス、ピアスやイヤリングなど、多くの貴金属が質入れの対象となっています。恋人から貴金属のジュエリーをもらったものの、不要なため質入れや買取に出す女性が比較的多いです。

高級ブランドのバッグの場合はブランドがものをいいますが、貴金属は高級ブランドバッグほどブランドが影響しません。もちろん、ティファニーなどのブランドジュエリーでしたら割増査定があるでしょうが、査定の基本はあくまでも貴金属本来の価値です。

有名ブランドのルビーよりは、無名ブランドのダイヤモンドの方が高額質入れはできるでしょうし、有名ブランドの14金よりは、無名ブランドの24金の方が高額質入れを期待できます。

また、バッグは傷や汚れが付いていると大きなマイナスとなりますが、貴金属は研磨し直せば傷や汚れが消えますので、傷や汚れはほとんど査定に影響しません。価値の高い貴金属としては、金、銀、プラチナ、ダイヤモンド、パールなどが挙げられます。
 

記念硬貨の価値はコレが影響する

記念金貨や外国の金貨も、高額の質入れの可能性があります。日本国内では、天皇陛下の即位や皇太子のご成婚、天皇陛下の在位やオリンピック・ワールドカップなどの世界イベントの開催を記念して、記念金貨が発行されています。外国でも、金貨や銀貨、プラチナコインの発行が行なわれております。

記念硬貨の価値を決めるのは、額面はもちろん、純度や重さが大きく影響してきます。記念硬貨は、額面が大きくなるほど重さも増しますので、ほぼ額面に比例して査定額も高くなっていきます。

ただし、記念硬貨は希少価値も無視できません。発行枚数が少ない記念硬貨などは、本来の価値以上の査定が期待できるでしょう。また、むき出しの状態の記念硬貨よりも、専用ケースに入れた状態の方が高額質入れを期待できます。
 

金券類は一部商品のみ

金券類をたくさん持っている人もいるかもしれませんが、質入れ可能な金券類は、そのうちごく一部です。汎用性が高く、信頼性も高い「全国百貨店共通商品券」「大手信販系ギフトカード」(VISA、JCB、UCなど)は、質入れできる可能性が高いです。
 

電気製品や骨とう品は一部専門店で

カメラやパソコンなどの電気製品、美術品や骨とう品などは、質入れを行なっていない業者も少なくありません。これらの査定には、より専門的な鑑定眼が必要だからです。こういった物品を質入れする際には、特定商品に強い専門の質屋がありますので、そういったところに持ち込むのがいいでしょう。
 

質入れできないものは?


ここまでは質入れできるものを紹介しましたが、逆に質入れできないものはどんなものがあるでしょうか?
 

偽物・コピー品などはまず質入れ不可

偽物やコピー品については、どこの質屋でもまず質入れを断られます。ただしこれは、あくまでも質屋が鑑定した結果であり、偽物と断定しただけでなく、本物か偽物か分からない場合も、質入れを断りますので、「100%偽物」の烙印を押されたわけではありません。

購入時に偽物やコピー品と知らずに質入れを希望しても、質入れを希望した人は罪に問われないので安心してください。万が一コピー品で質入れできたとしても、それは質屋の過失なので融資金の返還に応じる必要はありません。

注意
ただし、偽物やコピー品と知って質入れをして融資金を詐取すると、商標法違反や詐欺罪で逮捕される可能性もあります。

 

ノーブランドの商品は値段が付けにくい

いくら高額で購入した商品であっても、いわゆる「ノーブランド」の商品はなかなか質入れできません。ルイ・ヴィトンやシャネルなどの高級ブランドであれば、信頼の価値がありますので、それに伴った査定価格を付けてくれますが、ノーブランドには信頼の価値がありませんので、なかなか値段が付けにくいのです。
 

鑑定書や鑑別書のない貴金属は値段が付かないかも

貴金属は、基本的にそのものの価値を重視しています。しかし、ブランドジュエリーなどは、メーカーの鑑定書や鑑別書がないと、査定不可となる可能性が高くなるのです。

ブランドジュエリーは、そのものの価値にブランドの価値を上乗せして査定を行ないますが、鑑定書や鑑別書がないと、ブランドの価値が保証できません。鑑定書や鑑別書には、貴金属の純度なども記載されていますので、あるに越したことはないでしょう。
 

電子化された権利、暴落した権利などは質屋で扱わない

「電子化された権利」「暴落した権利」といっても、ピンとこない人もいるでしょう。前者の例は「電子化された株券」、後者の例は「固定電話の加入権」です。

  • 電子化された権利 ⇒ 例:電子化された株券
  • 暴落した権利 ⇒ 例:固定電話の加入権

かつては、質屋でも株券を担保に融資を受けることができました。株券が電子化された現在でも、証券会社や信託銀行などでは、株券を担保に融資を受けることができますが、電子化された上場株式は質屋では取り扱えません。

また、高額で取引されることも珍しくなかった固定電話の加入権も、携帯電話の急速な普及に伴って、急激にその価値を失い、今やほぼ価値のないものとなりました。よって、質屋も価値のないものを担保にお金を貸すことはしないのです。
 

動植物、食品は質入れできない

高額で購入した犬猫などのペットや、高級な松の盆栽、ヴィンテージ物の高級ワインなどを質草にしてお金を借りようとする人もいるかもしれませんが、それはできません。

昔は、「女房を質に入れて旦那が遊びほうける」なんてこともありましたが、もちろん現在ではそんなことは禁止されています。

現在の質屋は、質屋営業法により質草の適切な管理が義務付けられていますが、それは動植物や食品を対象にしていません。死んでしまったり枯れてしまったりするリスクがあるものを質草にすることは、質屋さんでもしないのです。
 

状態の悪いものは査定不可の場合も

完全な状態で価値を見出す物品の場合、状態が悪いものは査定してくれない場合もあります。日焼け、汚れ、傷、擦り切れ、使い込んだ跡がある高級ブランドのバッグなどは、いくら人気のラインナップでも、査定してもらえない可能性が高いです。また、動かない腕時計なども査定してくれません。

ただし、片方しかないダイヤのイヤリング、宝石部分がなくなりプラチナの台座だけとなった指輪などは、完全な状態でなくてもそのものの価値があるため、この限りではありません。
 

利用の流れ


質入れできそうなものを持っているのであれば、質屋へ行きましょう。利用の流れは、以下の通りです。

質屋利用の流れ
  1. 物品の金額を査定してもらう
  2. 書類記入・本人確認書類の提示
  3. 現金と質札が渡される
  4. 支払い
  5. 出質

 

【1】物品の金額を査定してもらう

質入れだけでなく、買取を行なっている質屋もあり、買取と質入れでは買取の方が査定金額は高くなる可能性が高いです。

お金を借りたい人は、物品を持って来店したら「質入れしたいので査定をお願いします」と、お店の人に言いましょう。専門の査定スタッフが物品を預かって、その場で査定をしてくれます。査定に納得がいけば交渉成立ですし、納得いかなければ粘ったり商品を持ち帰ったりしても構いません。
 

【2】書類記入・本人確認書類の提示

書類に氏名や住所などを記入します。また、住所が記載されている公的な本人確認書類の提示も求められます。
 

【3】現金と質札が渡される

査定額の現金がその場で渡されます。また、質入れ品の詳細や、借入や返済の詳細を記載した「質札」も渡されます。支払いや品物の受取に必要となりますので、紛失しないでください。
 

【4】支払い

預けた質草を返してほしい場合には、元金と利息を返済していきます。基本的には来店支払いですが、銀行振込に対応した質屋もあります。消費者金融のカードローンとは異なり、毎月の最低返済額は決まっておりません。
 

【5】出質

元金と利息を全て支払うと、預けた質草を返却(出質)してもらえます。出質の際には、元金と利息を支払う以外に、本人確認書類が必要となります。期限内に支払えないと、その質草は質屋のものとなります。これを「質流れ」と呼びます。
 

査定にかかる時間


すぐにお金を借りたい人にとって、質草の査定にかかる時間は重要なポイントです。査定は質屋の専門スタッフが行ない、基本的には数分で完了します。
 

額面が事前に分かるものはすぐに査定完了

全国百貨店共通商品券や大手信販系ギフトカード、記念硬貨など、あらかじめ額面が決まっているものは、額面に対して何パーセントというように、査定価格が決まっていますので、ものの数十秒で査定が完了することもあります。
 

レア物・貴金属は時間がかかる傾向

一方で、鑑定書などが付いていない貴金属は、純度などを調べるのに時間がかかりますので、もう少し時間がかかるかもしれません。また、レアものについてはその真贋はもちろん、価値を算定するのに時間がかかります。
 

必要書類は


質屋を利用する際に、必要書類がいるのは、査定の時と出質の時です。いずれも、本人確認書類の提示が求められます。コピーではなく原本を持って行きましょう。
 

基本的には顔写真付きの書類

本人確認書類としてベストなのは、顔写真付きの公的な書類です。例えば、運転免許証、顔写真付き住民基本台帳カードなどです。個人番号カード(マイナンバーカード)も利用できなくはありませんが、12桁の個人番号が流出しないようにしましょう。

パスポートは顔写真付きですが、現住所を自分で記入する方式のため、認めていない質屋もあります。日本人だけでなく外国人も質屋を利用可能ですが、その場合は、顔写真付きの在留カードや外国人登録証明書などが必要です。

顔写真は入っていないものの、健康保険証や住民票の写し(コピーではない)も、多くの質屋で本人確認書類として認められています。
 

来店が必要?

消費者金融のカードローンは、インターネットや自動契約機を利用すれば、申し込み、審査、契約、借入まで来店の必要がありません。一方の質屋は、契約と出質の際には必ず本人が来店しなければなりません。
 

査定はネットでも可能

しかし、査定はネットからでも可能です。例えば、「大黒屋」で質入れの際の査定を簡単に行なってもらうには、来店以外にも申込フォームから依頼する方法があります。申込フォームには、以下の項目を入力します。

申込フォームの入力項目
  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 品名、型番、状態、付属品、保証書、鑑定書など
  • 希望金額
  • 商品の写真
  • その他連絡事項(質問・相談など)

とはいえ、申し込みフォームからよりも来店した方がより正確な査定ができるので、来店をおすすめします。

支払いは振込でも可能な業者がある

元金や利息を支払う際も、基本的には来店をして支払います。しかし、質屋が遠方の人や質屋の営業時間内に来店できない人のため、銀行振込での支払いを承っている質屋もあります。この際、振込手数料は利用者負担となります。

また、質札を持っていれば、本人以外の人が来店して支払いをすることも可能です。
 

ネットの質屋はないの?


質屋が遠方の人や質屋の営業時間内に来店できない人は、「ネットで質入れができればいいのに」とおもうでしょう。しかし現在のところ、インターネット質屋は存在しません。
 

質屋営業法第12条で制限がかかっている

インターネット質屋が存在しない理由、それは「質屋営業法第12条」にあります。この条文では質屋営業の制限について、以下のように定めています。

“質屋は、その営業所又は質置主の住所若しくは居所以外の場所において物品を質に取ってはならない。”

この条文がある理由は、店頭以外の場所で質入れをすると、質草が点々とする可能性が高いからです。よって、インターネットでの質入れは認められていないのです。
 

ネット取引を希望の方はコノ方法

どうしても質屋に行けない人は、買取を希望するといいでしょう。リサイクルショップや買取専門店だけでなく、質屋でも買取を行なっています。質屋の買取に関しては、質屋営業法ではなく「古物営業法」の管轄となります。古物営業法第5条第6項などにより、インターネットでの買取が許可されています。
 

質屋アプリ「CASH」は今、買取業者に

2017年、注目のアプリに「CASH」というアプリがありました。スマホのカメラで商品撮影して査定を依頼すると、一瞬で査定金額が出てきて、これまた一瞬でお金が振り込まれるというものです。そのビジネスモデルから「インターネット質屋」「質屋アプリ」とも呼ばれました。

ただし、実際のところは質屋ではなく、買取業者の方がより正確です。かつては15%のキャンセル料が存在し、これを支払うことで品物を取り戻すことができました。これが「質屋」と呼ばれる要因でしたが、改定により返金制度がなくなり、完全な買取業者となりました。
 

金利・利息はどれくらい?


質屋に預けた質草を取り戻したい場合には、元金に加えて利息を支払う必要があります。質草が必要なければ、元金も質草も支払う必要はありませんが、質草は質流れとなります。
 

質屋営業法では「年109.5%」が上限金利

質屋が設定できる金利を定めたものが、質屋営業法です。それによれば、刑事罰が科されない上限金利は年109.5%となります。消費者金融の上限金利が年20%なのと比べると、随分高金利ですね。

しかしこれには理由があり、質屋は質草の管理にコストがかかります。そのコストを考慮して、質屋にのみ高金利での融資を認めているのです。
 

実際には年50%~60%程度が相場

ただし、実際に質屋で年109.5%の高金利融資を行なっているところは、まずありません。質屋業界も競争が激しく、顧客獲得のために金利の引き下げを行なっており、その結果、年50%~60%程度が質屋の相場となっています。例えば「大黒屋質東京駅前店」では、以下のような金利体系を取っています。

融資金額 金利(月利)
1000万円以上 月0.95%
100万円以上 月1.25%
30万円以上 月1.5%
10万円以上 月5%
1万円以上 月6%
1万円未満 月8%

最も利用頻度の高い10万円程度では、年60%程度の金利となります。さらに、大黒屋では新規利用者に限って1か月間の利息がかからないので、よりお得です。
 

日割り計算をしない質屋もある

消費者金融は実質年率(手数料込の年間の金利)で表示していることが多いですが、実際に発生する利息の計算は日割り計算をしています。しかし、質屋の利息は日割り計算をするところとしないところがあり、後者の場合は、質入れ翌日に出質したいとしても、1日分ではなく1か月分の利息を支払わないといけません。
 

利息だけを支払うことで質流れを防げる

元金と利息を支払えなければ、期限を過ぎて1週間以内には質流れをしてしまうと考えましょう。「元金と利息、耳を揃えて支払えないが、質流れだけは避けたい」という人もいるでしょう。そんな人は、利息だけ支払うのがおすすめです。

質草の保管期限は原則として3か月間ですので、1月10日に質入れした質草の保管期限は「4月10日」となります。4月10日までに1か月分の利息だけでも支払えば、保管期限が1か月間延長され、「5月10日」となります。利息だけを支払って期間を延長することを「利上げ」と呼びます。さらに、5月10日までに2か月分の利上げをすれば、保管期限は2か月間延長され、「7月10日」が保管期限です。
 

まとめ

質屋は難しくて面倒と考えている人が多いようですが、実際の手続きは買取業者と大差ありません。異なる点があるとすれば、質草を取り戻す場合のみです。ただし、あまり利上げをし過ぎると、利息だけを多く支払うことになってしまうので、完済のめどが立たないようであれば、質流れも検討しましょう。

今注目を浴びる質屋とは?! 貸金業や買取業との違い、仕組みや利用の流れを解説


最近では買取ショップのイメージが強い「質屋」ですが、本来は物品を担保に預けて、それに見合ったお金を借りるお店です。最近では、大規模なお店やチェーン店が増えてきました。

しかし、質屋についてよく分かっていない人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、質屋の基礎知識、質入れや返済の方法、他の業者との違いについて徹底解説していきます。

 

質屋とは?

簡単に言うと、「質屋」とは物品を担保にお金を貸す店舗です。質屋は「質店」「質舗」とも呼ばれており、担保とする物品のことを「質草」と言います。
 

日本の質屋の歴史は鎌倉時代?

日本の質屋の起源は、鎌倉時代までさかのぼります。先ほども説明したように、質屋は物品を担保にお金を貸すお店ですので、お金が意味をなさない社会情勢(物々交換の社会など)では、商売として成り立ちません。

鎌倉時代になりますと、一般庶民まで貨幣経済が浸透してきますので、質屋が商売として成立する土壌が出来上がります。鎌倉時代に書かれた藤原定家の日記『明月記』には、質屋を意味する「土倉」という言葉が登場してきています。

その名の通り、当時の質屋は蔵を持っていましたが、これは客から預かった質草を火事や強盗などから守るためです。土倉は、地方領主などが庶民に対して担保付き融資を行なうもので、これが現在の質屋の原型と呼ばれています。
 

室町時代以降は庶民の生活に密着した存在に


室町時代になると、質屋は庶民の生活により密着したものとなりました。質屋は、今でいうところの「銀行」のような役割をするようになっていたのです。

お金を借りられるようになった庶民の暮らしは安定して、それに伴い国内の経済も成長していきました、そして江戸時代になると、呼び名も土倉から「質屋」へと変わり、質屋の数も飛躍的に増加しました。

それに伴い、悪徳な質屋も登場してきたため、「質屋取締令」なる法律も施行されたのです。当時の質屋には、着物や大工道具などの日用品が多く預けられていました。
 

明治時代に「旧質屋営業法」が制定

江戸時代までは、藩によって法律なども異なっていましたが、明治時代になると中央集権的な国家が誕生し、全国統一の法律が制定されました。質屋に関しても、全国的な「質屋営業法」が制定され、全国の質屋を管轄する法律が統一されました。

ただし、現行の質屋営業法は1950年に制定されたものですので、現在の法律とは異なります。
 

現在、再び質屋が注目される

消費者金融などが登場した1960年代以降、質屋は衰退を始めますが、近年、再び質屋は注目を集めています。「担保を取る」という質屋の基本的なビジネスモデルは、金融情勢の変動に左右されることが少なく、焦げ付くこともないからです。

リーマンショック以降、数多くの金融機関関連の株価が下落するなかで、質屋の株価だけが上がっていたのが、その証拠です。

 

質屋と似た店舗との違いは?

質屋と似たような店舗には、買取専門店やリサイクルショップ、そして貸金業者があります。ここでは質屋と、類自店舗との相違点を比較してみましょう。
 

質屋と買取専門店・リサイクルショップとの違い


まずは、買取専門店やリサイクルショップです。質屋も買取専門店・リサイクルショップも、物品を持ち込んでお店の人に査定をしてもらい、物品と引き換えにお金を受け取る点では共通しています。

質屋では、実は買取も行なっています。質屋の買取は「質に入れる」よりも手にする金額が多くなる可能性が高く、質屋の店員の目は確かなので、質屋の買取も人気があります。
 

質屋は完済すれば質草を返してもらえる

しかし、質屋は借りたお金を完済すれば物品を返してもらえる点が異なります。買取専門店やリサイクルショップは、一度買取してもらった物品を返却してもらえませんが、質屋は、借りたお金(元金)と利息を支払えば物品を取り戻すことができます。

買取専門店やリサイクルショップで買い取ってもらった物品を取り戻すとなれば、買取価格ではなく小売価格で購入しないといけません。大切なもの、価値のあるものを担保にお金を作りたいとき、質屋でお金を借りて完済できれば、手放すこともありませんね。
 

質屋は質草を適切な状態で管理しなければならない

また、質屋は「お金を借りる」のに対して、買取専門店やリサイクルショップは「お金をもらう」点が異なります。質屋でお金を借りたら返さなければなりませんが、完済するまでの間、適切な状態で質草を保管・管理しておかなければなりません。

一方、買取であれば長期間保管をしておく必要はなく、すぐに売ることもできます。質屋における質草の管理コストは結構かかるので、その分、高額な利息や低い査定額につながります。買取額を高くしたいならば、質屋よりも買取専門店・リサイクルショップの方がいいでしょう
 

質屋と貸金業者との違い


買取専門店やリサイクルショップとは異なりますが、質屋と似たような営業形態の店舗に、「貸金業者」があります。借りたお金に対して利息が発生する点では、質屋も貸金業者も同じです。
 

質屋は「質屋営業法」、貸金業者は「貸金業法」

しかし、質屋と貸金業者では、それぞれの業者を管轄する法律が異なります。その違いを、表で簡単にまとめてみました。

業態 貸金業者 質屋
管轄する法律 貸金業法
出資法
利息制限法
質屋営業法
古物営業法
上限金利 年20% 日0.3%
(年109.5%※)
年収による借入制限 年収の3分の1まで 制限なし
収入証明書の提出 50万円以上の借入に必要 必要なし

※うるう年は年109.8%

同じお金を貸す業者でも、銀行(カードローンを含む)を管轄する法律は、貸金業法ではなく「銀行法」です。また、貸金業者の上限金利を管轄している法律は、厳密に言うと貸金業法ではなく、「出資法」「利息制限法」です。そして、質屋で質入れではなく「買取」をしてもらう際には、買取業者扱いとなり、管轄する法律が「古物営業法」となります。

質屋の利息が異常に高いのが気になりますが、先ほども説明したように、質屋には質草の管理コストがあるため、それを考慮して高金利が認められているのです。
 

融資スピードは質屋も貸金業も同じくらい

融資までのスピードは以前は質屋の方が有利でしたが、信用情報機関のデータがIT化されたために消費者金融の審査や融資までの時間も大変早くなり質屋と遜色がなくなりました。

大手の消費者金融は現在では審査が最短30分、融資までも1時間と喧伝しており、質草の評価に時間がかかるような場合は貸金業の方が融資が早くなっているようです。

消費者金融の口コミが掲載されている下記のような比較サイトをみても、審査スピードを重視して消費者金融を利用している方や、申し込みから融資までがすべてWebで完結することを好んでいる方が大勢いることがわかります。

(参考サイト)
消費者金融おすすめランキング
 

質屋は担保が必要

また、質屋は担保(質草)が必要ですが、貸金業者は担保が必要ない場合が多いです。貸金業者で融資の申込をすると、申込者本人に対して審査が行われます。担保があると審査に好影響が出る貸金業者もありますが、担保がなくてももちろんOKです。

審査に通るかどうか微妙だが、高価な品物を持っている際には、質屋を利用する価値があります。一方、質屋に行くと、質草に対する査定が行われ、本人に対しては査定も審査も行なわれません。高価な物品は持っていないが、現在の収入や職業が安定している人は、貸金業者がおすすめです。
 

質屋には共通の信用情報がない

また、カードローンには共通の信用情報が存在するのに対して、質屋には信用情報がないのも異なる点です。「信用情報」とは、個人のお金の借入や返済についての情報です。契約日や借入金額、金利や実際の返済金額などが記録されています。これらの情報は、貸金業者とは別の「信用情報機関」によって管理されており、信用情報機関に登録している貸金業者ならば、利用者からの申し込みがあった場合に限り閲覧することが可能です。

延滞や債務整理など、利用者にとって都合の悪い情報も信用情報には含まれています。都合の悪い情報を見た貸金業者は、審査に通さない可能性が高くなります。一方の質屋では、共通の信用情報というのはありません。顧客情報は店舗ごとに管理されており、他に漏れることはありません。質流れをしてしまっても、同じ店舗で再度質入れをすることも可能です。
 

質屋には返済義務がない

そして、実は質屋には返済義務がありません。

最初に説明しましたが、質屋で質入れをした場合、質草を取り戻すには元金と利息を完済しなければなりません。しかし、裏を返せば、「質草が必要ないのであれば返済する必要がない」ということになります。

もちろんその場合、質草は質屋のものとなりますが、質屋から支払いの督促を受けることはありません。これを「質流れ」と呼びます。すぐに完済はできないが質流れは困るという場合は、利息だけ支払っておくと質流れを防ぐことができます。

一方の貸金業者は、借りたお金を返済する義務が生じます。元金だけでなく利息の完済も求められ、返済が滞ると支払いの督促があります。高金利で融資条件は決して良くない質屋ですが、返済しなくてもよいと考えると気分が楽ですね。
 

質屋と偽装質屋の違い


最後に、質屋と「偽装質屋」との違いについて説明しましょう。偽装質屋とは、いわゆる「ヤミ金の一種」と考えてください。見た目は質屋ですが、その実態はヤミ金業者と全く変わりがありません。
 

偽装質屋は融資が担保価値に見合っていない

質屋に持ち込まれた物品は、質屋のスタッフによってしっかりと査定が行われ、担保価値以上の融資は行いません。高額融資を希望するならば、新たな物品を担保として追加する必要があります。一方の偽装質屋は、質草は基本的になんでもOKです。

質屋としての体を成すために、ポケットティッシュや櫛、帽子など、とにかく物品を預けてもらえれば価値は問いません。質草として全く価値のないような二束三文の物品に対して、偽装質屋は1万円、5万円、10万円という高額融資を行ないます。
 

偽装質屋には「買取」「質流れ」がない

また、偽装質屋には「買取」「質流れ」がないことも、一般的な質屋との違いです。一般的な質屋には、「質入れ」「買取」の2つの取引方法が用意されています。

物品を担保にお金を借りるのが「質入れ」、物品を査定してもらって査定額をもらえるのが「買取」です。買取を選択した場合は物品が戻ってきませんが、質入れよりも査定額は高くなり、しかも返済の必要がありません。

質入れを選択した場合でも、返済できない(返済したくない)人は返済しなくても構いません。その場合、質草は質屋のものとなりますが(質流れ)、それ以降、返済の督促などがありません。

一方の偽装質屋には、買取も質流れもないため、返済をし続けなければなりません。一般的な消費者金融よりもはるかに高金利を返済し続ける必要があるので、返済に窮する人が多くなります。

 

質屋の仕組み


質屋の概要についてある程度分かったところで、ここでは、質屋の仕組みについてより具体的に解説しましょう。買取については、一般的な買取専門店やリサイクルショップと似たような流れですので、ここでは「質入れ」に限定して解説します。
 

質屋で借入する流れ

大手質屋の「大黒屋」の公式サイトに掲載されている流れは、以下の通りになっています。

質屋での流れ
  1. 物品を持って質屋を訪れる
  2. 質草を査定してもらう
  3. 書類記入&本人確認書類の提示
  4. 現金と質札が渡される

 

【1】物品を持って質屋を訪れる

買取の場合は、宅配や出張にも対応していますが、質入れに限っては宅配や出張での質入れをしません。あくまでも、利用者自身が物品を持って来店する必要があります。
 

【2】質草を査定してもらう

スタッフ(大黒屋の場合は査定専門スタッフ)が利用者から物品を預かり、その場で査定を行ないます。交渉をすれば、査定額をアップしてもらえる可能性もあります。
 

【3】書類記入&本人確認書類の提示

質入れを希望する人は、氏名や住所、電話番号などの必要事項を書類に記入します。合わせて、現住所が記載されている公的な本人確認書類(パスポート、運転免許証など)の原本が必要となります。
 

【4】現金と質札が渡される

査定額に納得いけば、取引成立です。質草は質屋に預けられ、それと引き換えに現金と「質札」が渡されます。

かつての質札は文字通り、質入れを証明する札でしたが、現在の大黒屋では、札ではなく紙です。渡される質札の紙には、質入れした質草の詳細や借入金額、1か月の利息や返済期限などが記載されています。返済や品物の受取の際には、質札が必要となりますので、質札は失くさないようにしましょう。
 

質屋への返済について

ここでは、質屋からお金を借入した際の返済について紹介します。
 

返済期間は原則「3か月間」

質屋で借り入れをした場合の返済期間は、原則として3か月間です。

銀行や消費者金融のカードローンの返済期間は、5年や10年という長期間にわたるものも多い中で、質屋の返済期間は非常に短いです。元金と利息を完済することで、質草は初めて取り戻すことができますが、完済できなければ「質流れ」となり、預けた質草は戻ってきません。
 

利息分を支払えば借入期間は延長できる

ただし、「3ヶ月で完済できないが質流れは避けたい」という方は、延長したい月分の利息だけでも支払うと、その分だけ借入期間を延長できます。

例えば、1か月分の利息を追加で支払えば借入期間が1か月延長され、2か月分の利息を追加で支払えば借入期間が2か月延長されます。

借入期間の延長に制限はありませんが、質屋は高金利なので、延長のたびに高額の利息を支払う点は注意しましょう。
 

質屋の金利は「年50%~60%」が相場

現在、質屋の金利は「年50%~60%」が相場です。

質屋営業法では、上限金利を年109.5%に設定していますが、実際は上限金利よりもはるかに低金利で質入れを受け付けています。

一方の消費者金融のカードローンの利息を管轄する利息制限法では、年20%が上限金利ですので、質屋ははるかに高金利であることが分かります。

質屋だけが高金利なのには理由があり、それは「質草」のためです。質草を管理するには様々なコストがかかりますので、それを考慮して、質屋のみ高金利が許されています。

実際の質屋では年利ではなく「月利」を採用するところが多く、「大黒屋質東京駅前店」では、以下のような金利体系となっています。

利用総額 月利
1000万円以上 0.95%
100万円以上 1.25%
30万円以上 1.5%
10万円以上 5%
1万円以上 6%
1万円未満 8%

質草の価値が高いほど、借入利率が低くなるのが特徴ですね。
 

消費者金融の実際の利息と比較!

では、実際にお金を借りた場合の利息はどうなるのか、大黒屋質東京駅前店と消費者金融のアコムで比べてみましょう。

ただし、大黒屋質東京駅前店では、1か月間無利息を実施していますので、2か月目以降とします。

※借入れ金額10万円、借入期間30日間の場合

大黒屋質東京駅前店 アコム
年利 60% 18%
支払利息 5,000円 1,479円

 
月に支払う利息だけでも、3倍以上の差があります。
 

質屋の月の利息は「1か月単位」

注意が必要なのは、質屋の利息は「1か月単位」で加算される場合もある点です。消費者金融のカードローンでは、借入翌日に完済すれば、発生する利息は1日分で済みます。

一方の質屋では、借入翌日に完済しても、1か月分の利息を支払わなければなりません。質屋では利息の日割り計算はしていないので、注意しましょう。
 

返済方法は基本的に「来店」

質屋への返済は、来店で行なうのが一般的です。返済をするときには、質札を持参してお金を支払います。
いついくら返済しても構わないのは、消費者金融のカードローンと比べれば随分柔軟です。

店舗によっては銀行振込でも返済できる場合がありますが、数は多くありません。返済における利便性では、カードローンの方が便利かもしれませんね。

 

質流れになったものはどうなるのか?


返済期限を過ぎても借り入れが完済されない場合、質草は質屋のものとなります。これを「質流れ」と呼びますが、ここでは、質流れとなった品物がその後どうなるかを紹介しましょう。
 

競り市

質屋やリサイクルショップなど業者のみが参加できる「競り市」で、質流れ品の売買が行われています。

まず、「大量のロレックスが質流れになったけど、うちではこんなに要らない」というように、多すぎる在庫を処分するために質流れ品を売る業者がいます。

また、「うちではヴィトンのバッグがよく売れるけど、なかなか入ってこない」というように、自社で販売する商品を仕入れるために質流れ品を買う業者もいます。

そして、「買取が多すぎて資金が足りなくなった」というように、資金調達のために質流れ品を売る業者もいるのです。
 

専門業者に売る

楽器や絵画など、専門知識が必要な質流れ品については、競り市ではなく専門業者と直接取引を行ないます。
相互に信頼関係がありますので、相場は安定しています。
 

自社で販売

質屋の店先には、買取した品物や質流れ品などが陳列されていますが、これは販売用です。質屋によっては、販売スペースを別に設けてショップさながら、というところもあります。

ただし、全てが自社で買取や質入れした品物とも限りません。すべて自前で行なおうとすると、在庫不足や商品の偏りが出ますので、前述の競り市で仕入れた商品も含まれています。
 

インターネット通販

自社の店頭販売のデメリット
  • 在庫が多すぎて店先では売り切れない
  • 遠方の人にも買ってほしい

自社の店頭で販売する際の上記のデメリットを補うべく、急速に増えているのがインターネット通販です。

自社でサイトを立ち上げ販売しているところもあれば、ヤフーや楽天などの通販サイトに出店している業者もあります。いつでもどこからでも購入できるのに加えて、質屋の鑑定眼の信頼の高さから、非常に人気があります。
 

イベントで販売

そして非常に人気の高いのが、質流れ品を取り扱ったイベントです。複数の質屋さんが集まり、共同で開催するイベントで、地域貢献の意味合いも含まれています。

商売相手が業者化一般人かの違いだけで、競り市と大差ないように思えますが、競り市は価格交渉を行なうのに対して、イベントでは値札を付けて販売します。

実際に商品を手に取ることができるのが、インターネット通販との違いです。会場は熱気にあふれていますので、熱気に押されてつい買ってしまう方も多いようですよ。

 

まとめ

質屋は本人審査なしに借りられて返済義務もありませんが、その分金利が高くて返済期間も短いです。ですので、質屋で質草を担保にお金を借りるなら、高額商品を持っている、過去に金融事故を起こした、近いうちに返済のあてがある、そんな方におすすめです。メリットだけでなく、デメリットや注意点を把握した上で、質屋を利用しましょう。